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アスクルのロハコ、第1類医薬品の販売開始、57商品からスタート

2014年 6月12日 14:54

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アスクルが展開するBtoC向け日用雑貨のネット販売サイト「LOHACO(ロハコ)」は6月12日から、第1類医薬品の販売を開始した。同日に一般用医薬品ネット販売のルールを盛り込む改正薬事法および施行規則(省令)が施行されることを受けたもの。まずは解熱鎮痛薬「ロキソニンS」など57商品を販売する。第1類医薬品の販売にあたっては薬剤師との必要事項のメール確認を必須条件としたり、乱用の恐れのある医薬品について年齢確認を行うなど販売の仕組みを刷新し、省令で定められたルールに準拠するように対応した。今後は状況を見ながら取扱商品数を増やしていきたい考えのようだ。

6月12日施行の「薬事法及び薬剤師法の一部を改正する法律」に基づく第2類以上の一般用医薬品のネット販売を認める医薬品販売制度がスタートすることを受けて、アスクルは「ロハコ」で第1類医薬品を6月11日午後6時から受注受付、同12日の午前10時から販売を開始する。

 まずは発毛剤「リアップX5」や解熱鎮痛薬「ロキソニンS」、胃腸薬「ガスター10」など57商品の販売を行う。同社では昨年からすでに第2・3類医薬品の販売をスタートしており、埼玉および大阪の物流拠点内に薬剤師を常駐させ、電話やメール、チャット、テレビ電話などによる薬剤師対応などを行う形で医薬品のネット販売を行っているが規制の厳しい第1類医薬品の販売にあたっては既存の仕組みに加えて、様々な仕組みを追加・刷新した。

 今回の法改正では第1類医薬品の販売は薬剤師が行い、年齢や他の医薬品の使用状況などを確認したり、薬が適正に使用されるための情報提供を行わなければならないなどのルールを設けている。これを受けて「ロハコ」は第1類医薬品販売時に顧客に持病や服用中の薬などの確認、薬の用法・容量、注意事項などについて聞く専用フォームを設けて、必要事項を記入後に薬剤師が確認しメールで顧客の元に注意事項などを返信する過程を経て販売する仕組みを導入した。また、一部の咳止め薬や鼻炎薬など乱用の恐れのある医薬品販売時には顧客に年齢や他店購入、連用の確認などを行うようにしたほか、医薬品の商品説明内での使用期限やリスク分類、店舗情報や薬剤師に氏名、勤務時間の表示などを行うようにサイトを改めた。加えて、医薬品販売を担当した薬剤師名や店舗名を表記し顧客にメール連絡する仕組みも導入している。

 これまで最もリスクの高い第1類医薬品は「ケンコーコム」などの一部の通販事業者がネット販売を実施してきたが、6月12日の改正薬事法施行を受けて、「ロハコ」以外にもネット販売専業社やドラッグストア、GMSによる販売開始が見込まれている。

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