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千趣会 商品軸の海外事業展開へ、国際見本市に出展

2014年 9月 5日 11:27

081.jpg 千趣会は、オリジナルシューズブランド「benebis(ベネビス)」で履きやすさと素材・デザイン性にこだわったコンフォートシューズの新モデルを開発した。海外事業戦略の一環として、8月31日から9月3日にかけてイタリア・ミラノで開催された靴の国際見本市「theMICAM(ミカム)」出展を受けたもので、ミカム用モデルとして展開。海外小売事業者の取り扱いを目指すとともに、日本でも販売を行う予定だ。

 千趣会では、今期からスタートした5カ年経営計画で、従来のカタログブランドから商品ブランドに軸足を移した海外事業展開を構想。ブランドが確立された商品を海外の流通に乗せてから、現地で通販を行うことも視野に入れており、今回の「ミカム」出展は、この施策の一環となるものだ。

 「ミカム」は、毎年2回ミラノで開催される世界最大規模の靴の国際見本市で世界各国の靴バイヤーが来場する。千趣会は、経済産業省が日本の革靴産業の海外展開支援の一環として設けるジャパンブースに他の4社とともに出展し、ブランド設立26年の実績を持つ「ベネビス」の商品作りのこだわりを訴求した。

 出展した「ミカム用モデル」は、海外での展開を意識したデザイン性と、ブランドのコンセプトでもある履き心地を追求した商品で13型を用意。

 ポップな色使いやヒョウ柄、コブラ柄など従来の「ベネビス」商品にはなかったデザインを採用するほか、アッパーやライナー、中敷きに上質な本革素材を使用するなど品質を追及したのが特徴で、機能性についても履きやすさや歩きやすさのベースになるインナーソールを3種類用意し、シューズデザインに応じて使い分けるなど細かな工夫を施した。

 同モデルは、「ベネビス」商品の中でもワンランク上のプレミアムラインとなるもので、来年2月に予定する日本での販売価格は2万2000~2万5000円程度になる見込みだ。

 千趣会ではこれまで、「ベネビス」の育成強化を進めてきたが、今回の「ベネビス」での取り組みを商品ブランド軸の海外事業展開の布石とする構えだ。
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