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健康コーポレーション、美顔器顧客に提案  "次の柱"育成も視野

2010年 9月 9日 15:51

 健康コーポレーションは、家庭用超音波美顔器「エステナードソニック」を購入した顧客に対する商品提案を積極化する。同社は、専用ジェルの定期購入を条件として、美顔器本体を980円で販売する手法で売り上げを伸ばしているが、ジェルの継続購入率は伸び悩んでいる。新たに立ち上げたCRM部を中心に、既存顧客へのアプローチを強化することで、他商品の販売につなげるほか、ジェルの購入も促進したい考えだ。


 エステナードソニックは、本体を安く販売し、ジェルの定期購入を義務付けることで代金を回収するビジネスモデルを採用している。今期はインフォマーシャルを開始するなど、広告宣伝費も上積みしているが、ジェルの販売も含めた一人当たりの顧客の単価は「思ったほど伸びていない」(広報)という。
 
 そこで、エステナードソニックの購入者へのクロスセルを進める。まず、美容機器「ボニック」を発売。超音波による振動などが特徴の小型美容機器で、腹回りなどさまざまな部位で使える。美顔器と同じく、専用ジェルの購入を条件に本体を980円で提供しているが、販売手法に慣れている美顔器の顧客向けの販促は良い結果が出ている。
 
 また、5月に発売した豚由来のプラセンタエキスを使用した美容飲料「わたしのプラセンタ」は「チラシによる新規向けテストの結果は苦戦しているが、美顔器購入者の反応は良い」(同)という。
 
 今期はCRM部を新設し、カスタマーサポートの人員も増やしている。「本体が安価なため間口は広いが、すぐに利用をやめてしまう顧客も一定数いる」(同)ことがジェルの継続購入率を上げることへのネックとなっている。ダイレクトメールやアウトバウンドを活用し、既存顧客とのコンタクトの機会をこれまでよりも増やしていく方針。ジェルや他の商品を提案することで、単価向上につなげたい考えだ。
 
 また、「ボニック」や「わたしのプラセンタ」も、今後は新規顧客向けに広告宣伝を展開することで、今期売上高はそれぞれ5億円以上、3億円以上を見込む。同社の場合、ダイエットクッキーで売り上げを伸ばしたものの、類似商品の登場により大きく売り上げを落とした過去がある。8月に刷新した、沖縄の海底粘土「マリンシルト」を配合した石けん「どろあわわ」も含めて、美顔器に次ぐ柱となる商品を育成する。

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