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スタートトゥデイのチャリティーTシャツ、"つぶやき"で受注拡大

2011年 3月24日 19:02

8men.jpg スタートトゥデイが3月15日から予約販売を始めた震災支援のチャリティーTシャツが、開始48時間で7万5000枚を受注し、注目を集めている。同社の通販サイト「ゾゾタウン」では3カ月ほど前のリニューアルでツイッターを通じたコメント投稿が可能になり、購入者の反応がリアルタイムでトップページに掲載されるなど、くちコミによって情報が拡散したことも、驚異的な受注件数につながっている要因のひとつといえそうだ。

 震災支援のTシャツは税込2100円で、消費税分を除いて1枚につき2000円が日本赤十字社を通じて被災地に届けられる。

 今回、当該商品は「ゾゾタウン」で扱うブランドとのコラボではなく、スタートトゥデイが自ら製造販売に乗り出しており、売り上げ(=寄付金)以外にも製造原価や送料、代引きの場合の手数料も負担する。商品自体は予約販売とし、4~5月をめどに購入者に発送する予定だ。

 同社では、衣料品を扱う通販サイトとして物資での援助も検討したが、運送手段や保管場所、分配面など受け入れ側の負担を考慮して寄付金がベストと判断したという。

 Tシャツのフロントには"(できることを)今日からはじめよう"のメッセージを込めて社名と同じ「Start today」とだけ書かれている。

 バックプリントは、チャリティーに賛同するファッションブランドの名前をすべて入れる予定で、280以上のブランドから了解を得ている。

 当初はホワイト1色だったが、ブラックやピンク、ブルーなど7色展開に増やしたほか、家族分をまとめて購入したいなどの要望に応えてキッズとベビーサイズも用意。現在は当該商品に限って、海外からの受注にも対応できるようにしている。

 同社は、昨年11月下旬のサイト刷新でユーザーの投稿をトップページに掲載し、SNSとの連携を重視したサイトに改めたが、これが奏功し、トップページには購入者の「できることから始めよう」「微力だけど無力じゃない」「この思いが届きますように」などのコメントが次から次へと流れた。

 ツイッターで6000以上のつぶやきや、フェイスブックでも5000以上の「いいね!」ボタンがクリックされており、ネットの力を最大限活用した被災者支援のあり方として、ひとつの好例となりそうだ。

 なお、22日現在、予約数は13万枚、寄付金で2億7000万円を超えており、前澤社長は自身のツイッターで「目指せ50万枚、10億円寄付!」とつぶやいている。
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