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アディダスジャパン 10月公式通販サイト開設、12月中に会員1万人突破へ

2011年12月 8日 10:19

5-2.jpg アディダスジャパンは今年10月に同社初となる直営の公式通販サイト「アディダスオンラインショップ」を開設した。実店舗だけではリーチできない地域や営業時間などをカバーする新たな販路開拓の手段として、通販サイトを新設した。
 
 アディダスグループは今年に入ってからドイツ本国をはじめ全世界共通の戦略として、「リテール」「ホールセール」と並ぶ第3の事業として、「イーコマース」事業の確立を打ち出した。
 
 アディダスジャパンはまず、自社通販サイトの開設に先駆けて「楽天市場」に公式ショップを今年5月に初出店し、スポーツ系ブランドの「パフォーマンス」のブランドのみで展開。6月には専任部署となる「グループイーコマース」を設置した。
 
 さらに10月17日には公式自社通販サイトを開設し、ストリートスポーツウェアの「ストリート」、最新トレンドのスポーツファッションを扱う「スタイル」を追加した合計3ブランドのすべてのカテゴリーで展開を開始した。現在、取り扱いアイテム数は約2000点で、2012年には2倍に増やす計画。
 
 自社通販サイトの顧客層は男性が約7割で年齢も10代~40代と幅広く、女性は20~30代が中心。立ち上がり1カ月の状況は、「予想を上回るほど好調」(南佳美ヘッドオブグループイーコマース)で、12月中には会員登録者数が1万人を超える見込みだという。今年は実店舗も含めて、夏は節電の影響で吸汗速乾の機能性素材商品が好調に推移。今冬についても機能性のボディヒート商品の需要を多く見込んでいる。
 
 また、11月に発売したトレーニングウェア「アディエナジー」については汎用性の高さに加え、エグザイルや武井咲さんなど有名人をイメジーキャラクターに起用したこともあり人気商品となっている。「アパレル商品の動きが良い。ランニング人口が増えていることからシューズ類もやや戻ってきた印象」(同)とした。
 
 スポーツイベントを活用した集客ができるということも大きな強みだ。通販サイトでは新商品情報に加え、契約しているプロスポーツ選手の最新ニュースなども掲載。その他にもサッカー選手と並んで入場する「フラッグベアラー」や日本代表の新ジャージ発表会への参加などを呼びかける顧客参加型のイベントを行っている。会員向けメルマガにも同様の情報を掲載しており、同社は「スポーツイベントは休みなく1年中あるので、様々なキャンペーンを仕掛けてブランドに触れてもらえる機会をつくりたい」(同)とした。


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