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光文社  「女性自身」の通販サイト開設、ネット販売に本腰へ

2013年 1月17日 14:29

 6-1.jpg光文社は、発刊する雑誌の読者とファッションブランドを結びつけるツールとして通販チャネルを強化する。

 同社は、40代女性向けのファッション誌「STORY」を中心に、雑誌の編集者がセレクトした"ここでしか買えない"商品を扱う自社通販サイト「kokode.jp」を運営している。

 2011年4月からは、それまで誌面で不定期に実施していた「美STORY」と「STORY」の通販ページを常設化。「セレSTORY」としてスタートし、同時に当該ページをデジタルカタログで毎月1日に配信し、自社通販サイトで閲覧・購入できるようにした。

 同社は、通販展開を強化することで取り扱いブランドの認知度向上や来店促進効果にもつながり、消費者がブランドの良さを認識すれば、最終的には雑誌の読者も増えるというスパイラルを形成したい意向だ。

 「セレSTORY」は間もなくスタートから2年を迎えるが、「予想以上に成功している」(末光達郎広告局ブランド事業部部長)とし、実際に同社通販売り上げの約8割を「セレSTORY」で稼いでいるほか、ブランド店頭への送客にもつながっているようだ。

 直近の2月号でも、雑誌でとり上げるブランドとのコラボ商品や限定アイテム、先行販売品を中心に52アイテムを販売する。

 現状、商品の奥行きが足りずに早いタイミングで完売してしまうケースもあるため、仕入れ精度の向上が課題という。

 昨年秋には、「kokode.jp」の姉妹サイトとして、友人などに贈るギフト商材を集めた「kokode.jp gift」をスタート。雑誌「STORY」と「CLASSY Wedding(クラッシィ・ウェディング)」で紹介するアイテムを中心に、パーソナルギフトのニーズに応える体制を整えた。

 さらに、昨年12月には、週刊誌「女性自身」を冠した通販サイト「女性自身百貨店」を主力の「kokode.jp」とは別ドメインでオープン。サイトを百貨店のフロアに見立てて、韓国コスメなどを扱う「韓国美容VIPフロア」や、パワーストーンブレスレットなどを販売する「特別催事場」といったフロア(カテゴリー)ごとに商品を提案する。

 新サイトの展開アイテムはまだ少ないものの、「女性自身」は芸能から社会・政治、韓流、健康・美容、ライフ・マネーまで扱う内容が幅広いことから、「『女性自身百貨店』も既存サイトと同じくらいの売り上げを作るポテンシャルがある」(末光部長)とする。

 光文社は今後も、主力の「セレSTORY」を含め、価格競争に陥らない商品を中心にネット販売し、読者へのサービス強化に努める。

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