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フランドル  伊レストランの通販を代行、F1層に響く商材強化へ

2013年 2月 7日 14:11

 5-1.jpgアパレル大手のフランドルは、主要顧客であるF1層に響く商材のネット販売を強化する。一環として、2月1日にはグループ会社が運営する東京・青山のイタリアンレストラン「HATAKE AOYAMA」で扱う食材などを販売する通販サイトを自社の「フランドルオンラインストア」内にオープンした(画像)。
 
 開設当初は「100%林檎蜜ジュース」や「特別栽培人参ジュース」などジュース4種類を販売するが、今後、こだわりの野菜を使った焼き菓子やパスタなども取り扱う予定だ。
 
 同レストランは、野菜の美味しさを前面に出してOL層を中心に人気で、レストランの味を家庭でも食べられるようにネット販売への参入を模索。ただ、仮想モールでは商品やコンセプトが埋もれてしまうこともあり、客層が重なるフランドルの通販サイト内で展開することになったという。
 
 同社では、顧客が共感するモノ・コト・ヒトについては通販サイトなどでの露出を強化しており、昨夏には独自企画で集めた女性ブロガーグループ「フランドルガールズ」の一員、村上萌さんとタッグを組み、写真でつづるウェブマガジン「ネクストウィークエンド」をスタート。村上さんの感性に響いたモノの中で、多くの人に手にしてもらいたいアイテムは「フランドルオンラインストア」内の特設ページで同社が販売を代行している。
 
 これまでに、富山の味噌専門店とコラボした「飲む糀(こうじ)」は複数回、受注販売したが、そのたびに彼女の根強いファンが購入し、早々に完売しているようで、今年2月には「朝食」をテーマにした食品や雑貨の販売も計画する。
 
 また、昨年12月には、「フランドルガールズ」のページを別サイト化して大幅にリニューアルした。従来はグループでの活動に焦点を当てていたが、情報発信力の高い会員の露出を増やす考えで、旅や食など各自の得意分野に特化したコラムコンテンツを開始。「時間がかかっても、その中から大きく成長しそうなカテゴリーや見せ方、個人といった光る原石を見つけたい」(江口敏之メディアコマース営業部長)とする。
 
 同社は今後も、F1層の興味につながる商材のネット販売を強化する考えだが、「サイト内にセレクト商材として並べるだけでは不十分」(同)とし、協業する相手の立場に立って専用のページ作りなどを通じて大事に販売するという。


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