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アマゾン 日本売上78億ドル、2012年12月期で、円換算では6200億円に

2013年 2月21日 10:16

米アマゾン・ドット・コムが公表した2012年12月期における日本国内の売上高は前年比18・6%増の78億ドルだった。同年の平均為替レートで円換算すると約6200億円、直近のレートでは約7300億円となる計算。同数字はアマゾンによる直販分などのアマゾンジャパンの売上高と見られ、アマゾンのサイトに出店・出品する他社の売上分を含んだ「日本のアマゾンの通販サイト」全体の流通総額はさらに「2、3割程度アップした数字」(関係筋)となる模様だ。

米アマゾンは1月30日付で公表した米証券取引委員会に提出した年次報告書でこれまで開示していなかった海外の国別(日本・独・英)売上高を開示した。それによると日本(アマゾンジャパン)の2012年12月期売上高は前年比18・6%増の78億ドルだった。日本円に換算すると、2012年の平均為替レートである1ドル=80円で計算した場合は約6200億円、直近のレートである1ドル=93円で換算した場合は約7300億円となる計算。「アマゾン」全体の売上高のうち、日本は12%を占めることになる。

 同報告書では直近3年分の売上高も公表しており、2011年12月期は65億7600万ドル(同年の平均為替レート換算で約5200億円)、2010年12月期は50億2500万ドル(同4400億円)となっている。

 なお、ドイツとイギリスの直近3年間の売上高は2012年がそれぞれ87億3200万ドル、64億7800万ドル。2011年が72億3000万ドル、53億4800万ドル。2010年が52億9600万ドル、39億2900万ドルとなっている。

 アマゾンジャパンの売上高が正式に公表されたのは恐らく初めてで、憶測で言われていた同社の高い成長率が実証されたことになる。2010年11月から開始した恒常的な送料無料化の効果などで直近3年間にわたり、新規顧客獲得と既存顧客の購入回数の増加につながり、順調に売上高を拡大させてきた模様だ。

 なお、今回公開された数字はアマゾンの直販売上やモール事業などによる手数料収入といったアマゾンジャパンとしての売上高と見られ、アマゾンのサイトに出店・出品する他社の売上高を含んだ「日本のアマゾンの通販サイト全体の流通総額」は関係筋によると「1兆円を超えている可能性がある」としている。

 今回、なぜ米アマゾンが日本の売上高を公開したのか。今後も売上高を公開する方針なのか、などについては「私どもがお答えできる立場になく、コメントできない」(アマゾンジャパン)としている。

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