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警視庁 インシップの告訴受理、詐欺罪で夢実耕望取締役訴え

2024年 4月11日 12:01

 インシップが健康食品の受託製造を行う夢実耕望(=ゆめみこうぼう)を刑事・民事双方で責任追及していた問題は、3月28日、警視庁がインシップの刑事告訴を受理した。夢実耕望の取締役ら3人について、原料偽装に関する詐欺既遂罪で告訴していた。インシップは昨年10月、同社や同社取締役を対象にした民事訴訟で、東京地裁が連帯による損害賠償を命じた。

 刑事告訴は、昨年11月。対象は夢実耕望の現在の取締役である岡田清氏、同久保田史氏、前代表取締役である小林金夫氏の3人。

 インシップによると18年、製品に使用していたコラーゲンを主原料にする健食「コラーゲンプレミアム」(=画像)について、岡田氏ら3人は同社が指定した原料を使わず、原産地や価格が異なる原料を配合することで、差額を搾取したという。被害額は780万円(時効の関係から13~18年で算出)。当初、原料偽装を認めていたものの、一転して否認した。

 インシップは、「いちょう葉エキス」配合の製品の原料偽装では、夢実耕望が本社を置く岩手県二戸署に詐欺既遂罪で告訴していた。04年頃から偽装が発覚した18年4月まで少なくとも製品代金約4億円を支払い、差額は9414万円を詐取したとしている。告訴は22年、盛岡地方検察庁が証拠不十分を理由に不起訴処分にしている。インシップは、これを不服として検察審査会に審査申立てを行うととともに、地裁判決を受けて警視庁に告訴していた。「検察審査会はまだ結論はでていない」(インシップ)としている。

 東京地裁の訴訟では、3人を含む取締役4人と法人を相手取り19年7月に提訴した。約13億円の損害賠償を請求。東京地裁は、原料偽装を認める判決を下し、4人の連帯により1億7900万円の支払いを命じた(本紙1916号既報)。インシップは、当時、「控訴を準備中」とコメント。夢実耕望は、「係争中のため回答できない」としていた。両社とも昨年12月に高裁に控訴しており、裁判が継続中。

 原料偽装の発覚を受け、インシップは顧客に対する謝罪文、購入個数に応じた商品券の送付、返金を行った。社内処分は、対象製品の広告自粛、機能性表示食品の届出撤回、代表取締役の報酬減額。

 インシップは、昨年12月には適格消費者団体による広告の差止請求訴訟にも高裁で勝訴している(本紙1927号既報)。訴訟をめぐり、広告の掲載拒否など損害を受けたとして適格団体理事の責任の追及も検討しているとしていた。現在、「消費者ネットおかやまが最高裁に上告し、審議中のため結論はでていない」(インシップ)としている。
 
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