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興和、健食にも「コーワ」使用

2014年 7月24日 11:35

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興和が通販事業の商品戦略を見直す。OTC医薬品ブランドに使う"コーワ"の名称を、通販で展開する健康食品にも使用。7月7日には、通販専用商材として、「コーワ」の名称を冠した商品の第1弾を投入した。消費者の認知率の高い名称でブランドの統一感を出し、訴求力を高めていく。

7月7日に発売したのは、「ディフェンスアップコーワ」(30日分60包、税込6264円)。1包あたり1兆個の乳酸菌「EC―12」を配合し、乳酸菌の菌数の多さで訴求していく。今後、既存商品の名称変更を含め、順次、商品名に「コーワ」を使っていく。

 製薬メーカーで通販に参入した企業の中には、店頭市場で扱う商品ブランドの名称を通販にも使うことで訴求力を高めている企業がある。ただ、既存の商品ブランドの使用は、これを長年育成してきた店舗流通と軋轢を生じさせる懸念があるため、興和も「キャベジン」や「バンテリン」など商品ブランドは使っていない。全商品に共通する「コーワ」ブランドで顧客にリーチする。

 また、12年末の通販事業開始時に、3年をめどに100アイテムのラインアップを展開するとしていた戦略を見直し、新規獲得など顧客へのアプローチが好調な商品の展開に絞っていく。

 現在、主力となっているのは、マグロ由来の「プレミアムクラスDHA/EPA」と、クマイザサを使った「毎日極太抹茶青汁」。いずれの商品も折込チラシや新聞、29分のインフォマーシャルを展開し、順調に新規獲得が進んでいるという。青汁は9月と来春に機能性成分を追加した上位商品を投入してシリーズ化、他社との差別化を図っていく。

 今年4月には、店頭市場で展開する既存商品の取り扱いも始めている。「バンテリンサポーター」は、豊富なカラーバリエーションで展開しており、市場への流通が少ない商品を含め展開している。「三次元マスク」も通販限定で大容量タイプを展開、このほかにネイルケア美容液など健食以外のヘルスケア品や雑貨類の扱いも始めている。顧客からの受注も順調に増えており、店頭で展開する商品の流通補完としても通販サイトを活用していく。

 通販事業の売り上げは非公表だが、出稿媒体を絞り、効率の改善を進めてきたことで安定して新規客が得られるようになってきたという。サイトのユーザビリティ改善を図り、ネット経由の顧客を2倍程度に増やしていくことで受注コストを抑えていく。

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