オルビス、ニキビケアのシリーズ刷新
2015年 2月19日 10:35
オルビスが２０代後半から３０代前半の女性に向けたニキビケアシリーズをリニューアルする。生理前の身体の変化が原因となってできるニキビにアプローチする処方を開発。初年度に２５億円の売り上げを目指す。
ニキビケア市場は従来、１０代を主要なターゲットとして競争が展開されてきたが、オルビスでは１９９６年から"大人ニキビ"への対応をコンセプトに新たな市場を創出してきた。リニューアルは２０１０年以来。
３月２４日に発売する「新クリアシリーズ」は、女性特有のホルモンバランスによって毎月繰り返す「周期ニキビ」の根本原因にアプローチするもの。オルビスの調べでは、ストレスや食生活の乱れ、睡眠不足といった要因を押さえ、７割以上の女性が「月経周期に伴うニキビ」をニキビの原因と考えているという。
月経前のニキビ悪化は、月経周期で分泌される女性ホルモンの一種が、アクネ菌への抵抗力を持つ抗菌ペプチドの働きを低下させることによって起こる。オルビスでは、この抗菌ペプチドの働きが低下するのを防ぎ、その産生も促す紫根由来の成分「シコニン」を新たにシリーズ共通成分として配合した。ほかに医薬部外品成分である有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム（甘草由来）」、保湿成分として「ヨクイニンエキス」や「浸透型コラーゲン」を配合している。
シリーズは「薬用クリアウォッシュ」（１２０グラム、税込１４０４円）、「薬用クリアローション」（１８０ミリリットル、同１６２０円）、「薬用クリアモイスチャー」（５０グラム、同１８３６円）。海外では４月に香港で発売するほか、６月に台湾、シンガポール、来年３月に中国で展開する。
月経前のニキビ悪化のメカニズムに関する研究成果は、化粧品技術者の世界大会「第２８会国際化粧品技術者会連盟世界大会」の口頭発表基礎部門で最優秀賞を受賞している。
