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千趣会、50代女性向けカタログ創刊

2015年 4月 2日 14:44

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千趣会は5月に、アクティブな50代女性向けのファッションカタログ「Vialamo(ヴィアラモ)」(=画像)を創刊する。ファッションへの投資額が高く感度と品質を重視する層をターゲットにしたもので、"ほんとうに欲しかった服がある"をテーマに設定。上質と感度を追求した商品と、それを演出する見せ方やキメ細かな商品情報を盛り込む誌面のカタログの展開で、増加傾向にある50代女性顧客のニーズへの対応と利用の拡大につなげる。

創刊した「ヴィアラモ」は、夏春秋の年3回の発行を予定。創刊号の「ヴィアラモ2015夏」(A4判108ページ)は、発行部数が約50万部で、掲載商品数は衣料品および服飾雑貨170型1269品番。衣料品については、ほぼ全てを自社のオリジナル開発商品で、50代女性の体型を意識し、「背中の丸み」「首まわり」「下腹」を美しいシルエットで見せるための検証を行いオリジナルのパターンを開発するなど、着心地の良さと美しさを追求した。

 カタログ誌面では1ページあたりの掲載商品数を絞り込み、1つの商品でモデルの着用画像や異なるコーディネート、生地や商品細部の画像を使うなど一つひとつの商品をじっくりと見せる形にしている。

 また、以前から他のカタログで掲載していたモデルの黒田知永子さんのプロデュース企画「Kcarat(ケーカラット)」を巻頭25ページで展開。商品数を拡充するとともに、新たな試みとして、素材と仕立ての良さを追求した商品や休日向けのウェア、普段使いのアイテムを集めたコーナーを設けるなどシーン切りで商品を提案。人気企画の内容を充実することで、購買意欲の喚起を図る考えのようだ。

 千趣会の主要客層は40代女性だが、既存顧客が年齢を重ね40代後半から50代顧客の数がこの5年間で約1・6倍に増加。並行して、50代顧客のファッション関連商品の購入金額は高く、アウターについてみると50代顧客の購入金額が全体平均の約1・7倍になっているという。

 千趣会では、年代別のブランド展開を積極化しており、今年2月に30代キャリア向けカタログ「rirne(リルネ)」を投入。同ブランドでは、スマートフォンを中心としたネット販売に軸足を置き、カタログでコーディネートを見せ、ネットで商品の詳細情報を提供する形としているが、「ヴィアラモ」では、50代女性の特性を踏まえ、カタログで細かな商品情報も提供。目の肥えた顧客に納得して商品を購入してもらえるようにした。

 「ヴィアラモ」については、3月26日から「ベルメゾンネット」で商品の先行予約販売を始めており、4月中旬には同ブランドの通販サイトの開設を予定。今後、贅沢な世界観のカタログと、使い勝手を向上させたネット販売の両輪で展開の拡大を進める考えだ。

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