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ワールド、自社通販サイトを全面刷新、動画活用にも着手へ

2015年11月12日 17:25

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アパレル大手のワールドは11月1日、自社通販サイト「ワールド オンラインストア」を全面刷新した。

 最大の変更点はサイトのデザインで、トップページは雑多な情報発信をそぎ落とし、文字を少なくビジュアル志向のシンプルなページにクリエイティブを一新。「レディース」と「メンズ」「キッズ&ベビー」で分類するほか、消費者ニーズやシーン別の入口も設けて買い物に誘導する(画像)。

 主力のレディースについては「キャリア」と「カジュアル」「デザイナーズ」の3フロアに区分し、各ブランドのコンセプトに沿って魅力を感じてもらいながら商品を選べるようにした。例えば、「デザイナーズ」に属するセレクトブランド「アクアガール」ではモデルを外国人に統一し、商品の素材感、風合いを表現するために動画を追加するなどの試みも始める。

 サイト刷新に合わせて、特集や商品を丁寧に紹介したり、読み物としての面白さも目指したウェブマガジン「ジャーナル」を創刊した。メールマガジンと連動した企画販売を強化。「ジャーナル」は外部から招へいしたプロのエディターによる高感度なウェブメディアへと進化させるという。

 また、ワールド北青山ビル内にウェブスタジオを設置し、各ブランドやプレスと密接に連携することでスタイリング撮影を強化。16年春夏商品から画像と動画のさらなる高感度化を図る。

 同社によると、10月15日に刷新後のテスト運営を開始。本稼働までの2週間でサイトの売上高は前年同期比30%増で、とくにプロパー(定価)品が同50%増と好調だったという。

 一方、グループ会社で通販モールを運営するファッション・コ・ラボのウェブクリエイティブとフルフィルのノウハウなどを活用し、14年春夏から「アンタイトル」や「タケオキクチ」「アクアガール」など12ブランドでブランド別の公式通販サイトを開設しているほか、「ワールド オンラインストア」と他社ECモールと在庫・データ連携することで販売の最大化を図っており、15年3月期のEC売上高は131億円まで拡大。当面は300億円を目標とする。

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