TSUHAN SHIMBUN ONLINE

インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社
記事カテゴリ一覧

テレビショッピング研究所、売れ筋ブラシリーズの拡販強化 年間売上60億円へ

2017年 8月17日 10:56

8-1.jpg
テレビショッピング研究所は販売中の売れ筋ブラジャー「ジニエブラ」の拡販を強化する。従来商品に加えて、今夏から新たに"レース"を施した「ジニエレーシィブラ」などの新商品を投入し、それらが堅調な出足を見せていることに加え、秋頃からシリーズ新商品も随時、投入していく。また、百貨店への卸販売を開始するなど販路拡大も積極化させる。これにより、シリーズトータルで年間60億円の売上高を目指す考えだ。

同社では2012年から米国発のノンワイヤーブラ「ジニエブラ」を日本総代理店として自社および卸で販売をスタートしており、これまで「ジニエブラ」のほか、メッシュ構造の生地を使用するなどでより通気性や透湿性を高めた「ジニエブラエアー」など様々なシリーズ商品を展開してきたが今年5月からシリーズの新商品として、「ジニエブラ」にレースデザインを組み合わせた「ジニエレーシィブラ」(2枚セットで税抜4980円)の販売を開始した。「お客様からジニエブラはシンプルで着け心地がよく、すごく楽でよい。ただ、もう少し、おしゃれを楽しみたいという声を頂いたことをきっかけに、"シンプルで楽"というジニエブラのコンセプトは崩さずに1年以上をかけて開発した。ノンワイヤーノンホックブラに繊細なレースをふんだんに施し、ラグジュアリー感とリラックス感を兼ねそろえた新世代ブラを目指した」(国際部・長谷川雪子ブランドマネージャー)という。

 着け心地のよさに"おしゃれさ"を加えたことなどが受けて、「ジニエブラ」のコアターゲットである40、50代だけでなく、30代などこれまでよりも若い層からの反応もあり、発売から約1か月現在の状況は「想定以上の売れ行き。他のジニエシリーズの立ち上がり状況と比較してもこれまでのところ、非常によい」(同)と手ごたえを感じているようだ。

 この「ジニエレーシィブラ」のほか、同時期に発売したパイル地を使用した「ジニエキャンディフロスブラ&ショーツセット」(税抜3980円)。また、秋口以降には「まだ詳しくは言えないが補正ショーツにベルトをつけた商品など下着にこだわらずジニエブラシリーズの商品を投入していく」(長谷川氏)としており、シリーズの売上の約半数を占める主力の「ジニエブラエアー」やベースの「ジニエブラ」などを軸とした同シリーズ売上高を底上げしたい考え。

 新商品投入のほか、卸販売も強化。生協や総合通販企業、生活雑貨店など既存の卸販売先に加えて、新たにドラッグストアでも卸販売を開始したほか、秋口には同社では初となる百貨店への卸販売もスタートさせる考え。まずは関西圏の百貨店から始める予定。あわせて「1枚売り」の展開も近くスタートする計画。これまでは単価の兼ね合いから基本的に2枚以上のセット販売としてきたが、ドラッグストアや百貨店では専用什器を設置して1枚で販売していく。多様な卸販売先の開拓や1枚売りの解禁で潜在顧客にアプローチし、購入層を拡大していきたい考えだ。

 また、今夏からジニエブラシリーズのイメージキャラクターとしてモデルの道端ジェシカさんを起用して、ファッション誌などへの広告出稿を積極化させ、PRをこれまで以上に強化していく考えだ。なお、PR策の一環として8月9日に報道陣向けにイベントを都内で開催。妊娠中で出席を見合わせた道端ジェシカさんに代わり妹の道端アンジェリカさんが「ジニエレーシィブラ」を身につけて登壇(=写真)。ファッションショーやトークショーを行い、「ジニエブラ」をアピールした。

 ジニエブラシリーズの年間売上高は前期は約55億円だった。今期は新商品投入や販路拡大、売り方の多様化などで60億円程度まで売り上げを拡大していきたい考えとしている。

担当者に聞く、ジニエブランの拡販戦略は
新商品売れ行き「予想以上」に

8-2.jpg
好調な売れ行きを見せるジニエブラシリーズ。今期も年間60億円の売り上げを見込むという。拡販策などについて「ジニエブラ」を担当する国際部の長谷川雪子ブランドマネージャー(=写真)に聞いた。

 5月にシリーズの新商品「ジニエレーシィブラ」を発売した。売れ行きは。

 「非常によい。当社としても初めての試みとなるが、テレビ通販以外での売り方を確立すべく、あえてインフォマーシャルを行わず、ウェブやカタログでの通販と卸販売のみで販売していくスタイルをとっているが予想以上の立ちあがりを見せている。売れ行きももちろんだが40、50代というこれまでのジニエブラのお客様だけでなく、30代の方にも反応があり、年齢層の幅が広がったことはうれしい。"レース"を使ったことでおしゃれであり、また、発売に先駆けで70媒体以上の雑誌に広告を出稿したことも奏功したようだ」

 目標の売り上げは。

 「前期も年間55億円(前年は約30億円)と売れ行きは好調だった。卸販売を強化して生協や千趣会やディノス・セシールなどカタログ通販企業などへの卸販売が好調だったことや購入者が広がったことで、もともと高かったリピート率も手伝い、売り上げを伸ばすことができた。今期もシリーズ売上高の40~50%を占める主力の『ジニエブラエアー』やベーシックな『ジニエブラ』などのインフォマーシャルなどで前期並みの売り上げを見込みつつ、『ジニエレーシィブラ』や同時期に発売した『キャンディフロスブラ』、また、秋口に予定している補正ショーツにベルトをつけた新商品の投入や、今後予定している百貨店での卸販売、また、これまでにような『セット売り』ではなく、卸先の店舗店頭で1枚で販売して購入しやすくすることなどでシリーズ全体で今期は60億円を目指していきたい」

8-3.jpg
 テレビショッピング研究所全体の今期(2018年3月)の状況は。

 「今期はジニエブラシリーズのほか、掃除用品や刈ってミーナ(芝刈り機)、フレーバーストーン(ブランパン)、エアホーク(タイヤ空気入れ)などの売り上げも伸びており、順調にきている」




楽天 通販売上高ランキングのデータ販売