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ミニット・アジア・パシフィック シューケア品など売れ筋販売、靴修理もネットから受付

2018年 2月15日 10:04

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 靴や鞄類などの修理事業を行うミニット・アジア・パシフィックではウェブチャネルでの顧客開拓を強化しており、シューケア用品などのネット販売のほか、今年からは靴の修理サービスのウェブ受注も開始した。実店舗だけではカバーしきれないエリアへのアプローチや、ブランド認知拡大に向けてのウェブ活用を進めている。

 同社は2011年にアマゾンでのネット販売を開始(画像)。実店舗でのラインアップから特に売れ筋商品に絞った形で展開しており、靴クリームや靴磨きブラシ、防水スプレーなどのシューケア用品をはじめ、インナーソールといったフットケア用品を合計36SKU取り扱っている。関東、関西など都市部を中心に約300カ所で展開する実店舗には来店できない地域の顧客に向けて認知拡大を図る狙いもある。

 ネットでの平均購入単価は1000円程度で、豚毛を使った2種類のブラシが入った「ツインセットブラシ」(税別価格1000円)や、専用スポンジが内蔵されている「靴クリーム」(同800円)などが売れ筋になっている。セット組みや付属など、それぞれ1つの商品で複数の役割をこなすことができる商品であることから、コストパフォーマンスの点でレビューの評価が高まり、リピート購入につながっているという。

 顧客層については実店舗が靴の修理サービスを中心に女性の利用者が多い一方で、ネット販売では男性向け商品の注文がやや多い傾向にある。

 集客に関しては特に広告やメルマガ配信などは行わず、自然検索やコーポレートサイトからの流入が多数を占めている。「日用品など日ごろから頻度高く買われる商材とは違って、長持ちするものが多い。しかし、購入目的がはっきりしている分、コンバージョン率は非常に高くなる」(同社)とする。

 同社の事業構成として、修理事業がメインであることから、店舗も含めた物販事業の割合は10%以下となっている。しかしながら、現状でのネット販売の売上高は前年比でプラス成長しており、今後も20%前後の成長を目指している。18年度は実店舗とネットそれぞれのチャネルでの商品販売の動向を見極める作業を本格的に行い、商品開発に反映させることも計画している。「比較的高額な商品が実店舗よりもネットで売れやすいというケースも見られた。それを踏まえて、例えば『シューツリー』などのカテゴリーを充実させるという可能性もあるのでは」(同)とした。

 また、新たな需要の刈り取りに向けて今年1月26日からは、アマゾンで6つのメニューから靴修理を受け付けるサービスも開始。修理依頼の靴が同社に到着してから、本社工場で2~3週間以内に修理を完了して顧客に発送する内容となっている。今後は修理内容や対応する商材の幅を広げていく考えで、ページ上で複数のメニューから選択できるような仕組みも考えている。

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