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ファンケル 30代女性向け新ブランド、スマホ世代の肌トラブルに着目

2018年 4月 5日 09:42

  
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ファンケルが30代向けの化粧品新ブランドを立ち上げた。スマートフォンなどから発生するブルーライトの影響でおこる肌の乾燥をケアする独自処方の成分を配合。スマホの長時間利用が増えている現代女性をターゲットに展開していく。現時点で自社通販は予定しておらず、これまで接点のないアラサー世代と接点を築きやすいと考えるバラエティショップやアマゾンなど流通ルート中心に展開する。

 4月1日に発売した新スキンケアブランドは、「AND MIRAI」(=画像)。洗顔料と化粧水、「乳液・美容液・パック・化粧下地」の4役を果たすジェルクリームの3アイテム(税込1296円~3024円)を展開していく。5月中旬から一部直営店で展開するものの、自社通販は予定していない。

 商品は、現代女性特有の生活習慣であるスマホの長時間利用や、「噛まない食事」「マスク着用」が引き起こす肌トラブルに着目している。スマホから発生するブルーライトは、活性酸素の発生を増やし、肌のターンオーバーを促す遺伝子の働きを低下させ、コラーゲンの分解を促す酵素の働きを強める。とくに肌表面に存在し、若い時から減少が始まる「17型コラーゲン」の減少を加速させる。また、「噛まない食事」など表情筋を動かす機会が減ることが血行不良を招き、肌弾力に関わるコラーゲンの産生を促すホルモン「マイオカイン」の分泌を低下させる。

 「AND MIRAI」は、これをケアする独自成分を配合した。桜の花蜜由来酵母の酒粕エキスと八重桜の花の抽出エキスを独自にブレンドした「桜発酵チャージ成分」やクレアチンが、肌のターンオーバーを促す遺伝子の働きを強めるという。また、ジェルクリームによるマッサージ効果や、"温感"を生む処方、ローズマリー油などの芳香成分が「マイオカイン」の分泌を促すという。

 「ファンケル化粧品」で接点が築けていない層の開拓に向け、流通ルートを中心に展開する。

 肌の変化に気づき始めながら、自らの肌に最適なブランドが定まらない30代女性は、インスタグラムなどSNSに投稿した画像などからブランドを見つける。投稿する美容感度の高い女性が新ブランドを見つけるのはバラエティショップだ。また、この世代の大半は、アマゾンの有料会員「Amazonプライム会員」に登録している。

 このため、新ブランドはバラエティショップ中心に展開。ユーチューブ動画で話題性を高め、ブランドの認知を高めていく。また、会員登録で生じる購入のハードルを下げるため、アマゾンの「マーケットプレイス」を通じて展開する。認知向上を受け、ドラッグストアルートにおける展開も視野に入れる。

 ファンケルは、化粧品ブランドの多角化を進めている。「ファンケル化粧品」の中心顧客層は、30代後半から50代半ば。すでに60代以降の女性向けに「ビューティブーケ」を立ち上げている。19年にはアラフォー世代向けに低価格帯ブランドの立ち上げも計画する。

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