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ヤフー、「テレビ版」仮想モール開始、動画使い「テレビ通販」風に訴求

2010年 6月17日 17:00

 5-1.jpgヤフーは「テレビ版」仮想モール事業を開始する。6月16日、インターネット対応テレビ向けサービスに仮想モール「ヤフー!ショッピング」を追加。PC版同様に全出店店舗の商品を閲覧・購入できるほか、テレビの特徴を活かし、動画による商品紹介も開始。店舗側が用意した動画をオンデマンドで24時間視聴できるもので、「テレビ通販風」に電話注文も行える仕組みだ。ヤフーのテレビ向けサービスの利用者は、現在30~40代男性が中心。今後、同サービスを通じて50~60代の女性など、テレビ通販に親和性の高い層を開拓していきたい考えだ。

 テレビ版「ヤフー!ショッピング」は、ネット対応テレビに搭載されたDTVブラウザ向けのサービス。開始時はシャープの「アクオス」や東芝「レグザ」日立「Wooo」などを対象とし、将来的にはDTVブラウザを搭載する全てのテレビにサービスを提供する。

 トップページでは、PC版と同様にカテゴリや検索ボックスから商品を検索することが可能。最大の特徴は動画による商品紹介で、トップページ中央で出店店舗が「おすすめ商品」を紹介する動画コンテンツを掲載。サムネイル形式で30本まで紹介する。

 動画配信の対象店舗は自社でテレビ通販を展開している店舗で、動画は各店舗が作成したものを活用する。サービス開始当初は「ディノスヤフー店」や「プライム」「コメリドットコム」「saQwa(サクワ)ヤフー店」など6サイトの動画、約50本を配信。健康器具や食品の動画が多く、配信時間は「視聴者が飽きない10分程度が目安」(R&D統括本部・菅泉尚史プロデューサー)。当面は一カ月単位で動画を入れ替えていく予定だ。なお、動画配信にあたり費用は発生しない。

 商品の受注はQRコード経由でモバイルで対応するほか、「テレビ番組風に」(同)画面上に注文用の電話番号を表示し、ユーザーが電話すると各店舗のコールセンターにつながる仕組み。コールセンターを持たない店舗はQRコード経由のみで受注する。また、現在は電話受注ではユーザーに「ヤフー!ポイント」は付与しないが、今後、付与する仕組みを構築する方針だ。

 ネット対応テレビは近年増加傾向にあるものの、テレビ版ネットサービスの利用はあまり進んでいないのが現状。ヤフーではPCサイトや「テレビ版ヤフー!ショッピング」のトップページなどで告知していき、利用増につなげたい考えだ。

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