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千趣会 東京駅にディズニー専門店、好立地で顧客接点を強化

2021年11月 5日 13:00

 千趣会は、東日本旅客鉄道(JR東日本)との資本業務提携に伴う連携強化の一環として実店舗展開を強化している。10月29日には「ディズニーファンタジーショップ バイ ベルメゾン」の常設店舗をJR東京駅京葉線地下八重洲口改札内にオープンした(画像)。

 新店舗は”いつもそばにディズニーのある暮らしを”をコンセプトに、生活雑貨やレディース・キッズアパレルのほか、寝具や家具などの大型商品も展開。約270型の品ぞろえで始動した。

 JR東日本との協業ならではの広い店舗面積(約178平方メートル)で、”家”をイメージした店舗入り口は屋根の形としたほか、家具から雑貨までをトータルコーディネートしたベッドルームやキッチンルームのコーナーも設けた。

 スリッパやエプロンドレスなど通販チャネルで人気のアイテムはもちろん、同店限定商品として通販カタログの表紙に使用しているイラストをプリントしたトートバッグやクリアファイル、ハンカチなども用意。12月頃からは、ベルメゾン限定デザインパッケージのプリントクッキーやチョコクランチといった菓子類も取り扱う。

 千趣会は、カタログやECではリーチできない顧客層を開拓するほか、通販チャネルとの連携にも取り組む。一環として、JR東日本グループが運営する通販サイト「JREモール」とのOMO施策を展開する。

 その場で持ち帰れない大型家具や、店頭で気になった商品は手持ちのスマホから専用ウェブアプリ「JREモールマイリストショッピング」で商品についたバーコードをスキャンしてアプリ上の「マイリスト」に保存し、帰宅後などに「JREモール」のベルメゾン店で購入できる。

 千趣会は、マスビジネスからの脱却を目指しており、「共感テーマの発掘・強化や、リアルの場での顧客接点強化の観点からも非常に重要な店になる」(梶原健司社長)とする。

 当該店舗はJR京葉線利用者の通行量が多く、日常的に利用してもらいやすい好立地だ。オープン3日間の売上高は想定以上で、初速は好調のようだ。

 なお、「ディズニーファンタジーショップ」の実店舗は大阪市内に2店舗(クリスタ長堀、大丸梅田店)を構えているが、JR東日本との提携以降、品川駅構内や青森駅の駅ビルでポップアップ展開を行うなど、リアル展開を加速している。今後は実店舗で顧客の声を吸い上げ、商品開発にもつなげたい考え。

 
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