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JASTA、ファッションとエコに関する調査・その2

2010年10月25日 11:50

10kata.jpg  前号に引き続き、日本衣料管理協会(JASTA)がまとめた「ファッションとエコに関する調査」(女子大生と、その父母計1212人が回答)の結果を見ていく。

 衣服の下取りセールについて、「利用したことがある」と答えたのは父親で14・7%、母親13・8%だったが、学生は6・3%と1割にも満たない。

 ただ、「機会があれば利用したい」と回答した学生は全体の72・9%と高く、自身の衣服を売ることに抵抗感は少ないが、気軽に利用できる場が提供されていないという見方もできそう。

 一方、前号でも触れた古着の購入経験がある消費者(学生62・3%、父親18・8%、母親33・8%)に購入品目を聞いたところ、学生ではスカート(60・5%)やワンピース(52・7%)が断トツで多かった。これらは、この1年間で所有していても着用しなかった品目の上位でもあり、なるべく安価に買い替えたいニーズが高いようだ。

 また、古着の購入場所や方法については、すべての層で「古着専門店チェーン」がトップで、学生はほぼ半数(49・5%)が購入場所に選んでいる。

 一方、インターネット(オークション含む)を介して購入したケースは学生、母親とも5・9%と低かったが、父親は15・3%となり、時間と手間をかけずに古着を購入するケースが多いことが分かった。

 また、古着の購入金額については、父親が平均3825円、次いで母親の3511円、学生の同3020円となり、ジャケットやコート類の購入比率が高い父親がトップとなった。

 購入した古着への満足度を聞いたところ、どの層でも「かなり満足」と「まあまあ満足」を合わせると約9割となり、ほとんどが満足していることが分かった。

 これまで見てきたように、学生の多くは古着について、その経済性とファッション性を評価しており、自身の不用衣服の処分方法についても買取りを望む傾向が強いようだ。

 今年に入って、大手の衣料品ネット販売専業が古着のマーケット拡大に目をつけて、ネットオークションや衣服の買取りサービスを行う企業に資本参加したり、提携して2次流通に参入するケースが目立っており、下取りセールや古着購入の意欲が高まっている学生世代にとって、利用しやすい場所となれるのか注目される。(おわり)

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