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SGシステム 通販系物流システム販売、5年後10億円目指す

2011年 6月 3日 10:46

 SGホールディングスグループのSGシステムは、中国のシステム開発会社・常州発創ソフト有限公司(同・中国江蘇省常州市、陳躍薫事長)と合弁会社を設立し、中国で通販事業者向けの物流システムの開発・販売事業に乗り出す。中国市場への進出を目指す日本の通販事業者が増える中、ネット販売関連の物流システム化や付帯サービスのニーズが増えると見ており、5年後に10億円の売り上げ規模としたい考えだ。

 SGシステムと常州発創ソフトは今年7月1日付で、合弁会社の無錫飛達物流軟件有限公司(本社・中国江蘇省宜興市)を設立。資本金は200万元で両社が50%ずつ出資し、代表者(薫事長)にはSGシステムの安延社長が就く。

 常州発創ソフトは、中国の企業および政府部門の業務ソフト開発のほか、SCMやWMSなどの業務パッケージの開発・販売を手掛けており、特に物流関連のシステム開発などで強みを持つという。

 合弁会社では、中国市場に進出する日本の通販事業者や現地事業者をターゲットに、ネット販売向けの物流システム開発や出荷・在庫管理システムの構築、運用サービスを提供。佐川急便などSGホールディングスグループが培ってきた通販関連の物流ノウハウ、中国の物流事情に詳しい常州発創ソフトの知見を活かし、「専門性の高いサービスを提供していく」(SGシステム)とする。

 営業活動は、SGシステムおよび常州発創ソフトが展開する予定。導入費用などの詳細は、現在詰めている段階だが、「競合を分析し、遜色のない形にする」(同)という。

 今後、提供するサービスの拡充を進める意向で、常州発創ソフトが運営するデータセンターを活用したクラウドサービス化や、通販サイト構築なども構想。こうした取り組みにより、中国市場への進出を目指す通販事業者の取り込みを図る構えだ。

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