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ゾゾ 「ゾゾスーツ」を活用した法人向けサービス 計測業務の効率化を支援 

2024年 4月12日 12:15

 ZOZO(ゾゾ)は4月下旬から、3D計測用ボディースーツ「ゾゾスーツ」を活用した法人向けの計測業務効率化サービス「ZOZOMETRY(ゾゾメトリー)」の提供を始める。まずは、離れた場所にいる人の体型を計測したいオーダースーツ専門店や、一度に大人数を採寸する制服・ユニフォームのメーカーなどアパレル関連企業をはじめ、計測業務に課題を抱えるさまざまな企業への導入を進めていく。



 同社は2020年10月に新型ゾゾスーツを発表して以降、高精度の計測データが求められるスポーツウエアやアンダーウエアといったアパレル関連をはじめ、フィットネスや予防医療、ヘルスケアなど幅広い領域で、外部企業と連携しながら計測テクノロジーの活用を模索してきた。


 そうした中、短期間で大規模な計測を行いたい、遠隔地にいる人を計測したい、定期的に計測したいというニーズが高く、また、ゾゾスーツとの相性が良いことが分かったため、「ゾゾメトリー」のサービスとして一部事業者向けに提供を始めることになった。


 「ゾゾメトリー」のサービス内容はシンプルで、ゾゾスーツとアプリで計測した結果をアプリ画面に表示するとともに、計測データをウェブ上で一元管理できるようにした。計測結果は数値だけでなく、3Dモデルを生成することで、体型の特徴を視覚的に捉えることができる。

 「さまざまな企業のニーズに合わせた計測作業の効率化に貢献したい」(家田敢新事業創造本部新事業推進部ディレクター=写真)としており、自分で自分をスキャンする計測方法に加えて、単一のスマホで複数人をまとめてスキャンできる機能を搭載した。計測箇所は企業のニーズに合わせて選択可能で、主要24箇所の計測だけでなく、最大114箇所からカスタマイズできる。





  
アパレル業界では例えば、新入生や新入社員などを対面で計測して制服・ユニフォームを作ったり、遠隔地のユーザーにゾゾスーツを送り、自分で体型を測定してもらってオーダースーツを作ったりする事業者の導入を想定している。


 ゾゾは、ファッション業界における「ゾゾメトリー」のニーズの確認やサービスの周知を図る目的で、4月1719日に東京ビッグサイトで開催される「ファッションワールド東京」に出展する。


音声案内で簡単に計測


 ゾゾスーツはボディースーツ全体に施されたドットマーカーをスマホカメラで360度撮影することで測定できる。17年に発表した旧ゾゾスーツで延べ200万人以上の計測を行った経験をもとに、新型ゾゾスーツを開発している。


 旧式と比べてマーカー数を約50倍にしたことで計測解像度が大幅に向上したほか、旧スーツでは2㍉のドットを認識対象としていたが、新型では対象を6㍉のマーカーに変更したことで認識性が向上。スマホのカメラでより多くのマーカー情報を捉えることができるようになった。


 加えて、撮影中の動きを補正する技術や、輪郭情報を使って3Dデータを最終的に補整する技術の導入によって、3Dモデルを生成するアルゴリズムも大幅に改善したという。


 計測方法は、ゾゾスーツ着用後にスマホを机の上などに立てかけ、アプリの音声案内に従って時計回りに30度ずつ向きを変えながら12回撮影すると、計測結果がアプリとパソコン上に3Dで表示される。


 新型発表時から測定の仕組み自体は変わっていないが、「計測ミスを減らすためのチュートリアルの追加など、より安定的に計測できるようにブラッシュアップしてきた」(家田ディレクター)とする。


 なお、新型ゾゾスーツは旧式と比べてストレッチが効いているため着用しやすく、全13サイズ展開で身長134㌢~205㌢まで対応。中心の3サイズで日本人体型の約85%をカバーできるという。
 
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