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東急ハンズ 商品配送時間を短縮、家庭用品など400品目で対応

2009年10月28日 19:53

014.jpg 東急ハンズは10月20日から、ネット販売受注商品の配送時間を大幅に短縮したサービスを始めた。ヤマトロジスティクスが提供する「トゥデイ・ショッピング・サービス」(TSS)を活用したもので、専用通販サイト「ハンズ・クイック」を開設。家庭用品などを扱い、関東地区の場合、午前0時までの受注商品を最短8時間で届ける。今後、受注状況を見た上で品揃えの見直しを推進。商品配送の早さを切り口にしたサービスの展開で、売り上げの拡大を図る。

 同社は従来から「ハンズ・ネット」を通じネット販売を手掛け、商品の在庫と配送を別々の業者に委託。全国一律サービスとするため、顧客への商品到着を受注後4日目以降としてきたが、注文商品をできるだけ早く届けて欲しいという顧客の要望を受け、「ハンズ・クイック」(=写真)の展開に乗り出すことにした。

 「ハンズ・クイック」では、既存の通販サイト「ハンズ・ネット」の中から選定した家庭用品や日用品の売れ筋で宅配便で配送できる大きさの商品約400アイテムを対象にサービスを提供。ヤマトロジスティクスの「トゥデイ・ショッピング・サービス」を活用し、ヤマト運輸が新設した都内・有明の東京主管支店内に商品を在庫、注文を受けそこから直接発送する仕組みだ。

 関東地区の場合、夜10時から午前0時までの受注であれば翌朝8時以降、午前0時から朝10時までの受注であれば当日の夕方6時以降に商品を届けることが可能。他地域でも、夕方4時までの受注の場合、翌々日(最長)には商品が届けられ、「ハンズ・ネット」よりも原則2日短縮される。

 顧客の配送手数料は、「ハンズ・ネット」の小物商品と同じ525円で、11月8日まで無料キャンペーンを実施。また、「ハンズ・クイック」でヤマト側に支払う料金は、入庫から配送までを含んだ形になるという。

 一方、「ハンズ・クイック」の展開に当たっては、受注メールの送信や顧客からの問い合わせ対応をヤマト側に委託。自前で対応した場合、新たにオペレーターを雇用するなどの手間が生じるが、ヤマト側に委託することで、効率的な運営をできるようにした。

 「ハンズ・クイック」については、「ハンズ・ネット」のバナー広告以外、特に告知を行っていないが、「1日に10件程度の注文が入っている」(通販事業部)状況。キッチン用品や便利グッズの注文が多く、関東圏の顧客が中心だという。

 現状、「ハンズ・ネット」の売れ筋の中から対象商品を選んでいる形だが、今後は受注状況を見ながら商品の入れ替えを推進。さらに「ハンズ・クイック」の対象商品も拡充させていく考えだ。 
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