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ディノス、クオカと資本業務提携  相互送客、共同商品開発へ

2012年 2月 9日 13:52

ディノス①.JPGディノスは菓子の材料・器具のネット販売などを行うクオカプランニングに出資し、資本業務提携を結んだ。ディノスはクオカの株式の一部を取得。今後、互いの媒体などを使った相互送客や共同企画商品の開発などを進めていく意向だ。ディノスが業務提携先に出資するのは今回が初めて。昨夏に実施したテスト的な共同プロモーションの結果がよく、クオカの顧客とディノスの商品の親和性が高いと判断したもようで、資本業務提携まで踏み込んだようだ。(右の画像はディノスの通販サイト。右上にクオカのバナー広告を掲載している)

ディノスは1月24日付でクオカの株式の一部を取得。取得株式数の詳細は明らかにしていないが、「株式取得後も(クオカはディノスの)連結子会社、持分法適用会社化には該当しない」(ディノス)としている。

 ディノスとクオカはブランドイメージやターゲット顧客の親和性が合致しているなどとして、昨年に両社で話し合いを持ち、相互でテストマーケティングを実施することで合意。昨年7月から10月の間にクオカのメルマガや通販サイト内のバナーにディノスの広告を掲載し、送客する共同プロモーションを行った。この結果、「今後、大きな相乗効果が期待できる」(同)と判断して、資本業務提携に踏み切ったもようだ。

 資本業務提携によりディノスは「食品や調理関連を主体に、リビング系のお客様への相互リーチに期待」、クオカは「当社の製菓製パンの商材を、ディノスという媒体を使って認知度を高めたい」としている。

 今後、両社から数人を集めたワーキンググループを作り、具体的な提携の形を検討する予定。「それぞれのお客様に相互に会社を紹介するなどのブランド認知から始め、その後に両社のリソースを使ったセールスプロモーションができれば」(ディノス)としている。

 先行して昨年11月からディノスのハウスカード「ディノスカード」の会員向け会報誌「スマイルディノス11月号」内の記事でクオカが取材協力を行った。今年2月末からはディノスが商品を発送する際に同梱する「明細書」の裏面にクオカが展開する店舗の広告掲載を始める予定。

 さらに今後は「ディノスの中心層である年代が高めのお客様にも手作りを楽しんでいただけるような商品開発を検討している」(クオカ)としており共同での商品開発や詳細は不明だが、「相互商品取引による販売ルートの拡大」も検討しているようで、両社が持つカタログや通販サイト、実店舗などで互いの商品を販売する可能性もあるようだ。

 ディノスが業務提携先に出資するのは今回が初めて。出資を前提とした他社との業務提携の方向性については「様々な会社とのコラボレーションを進めていくことは、積極的に取り組みたいと考えている。ただ、株式の取得が前提ではなく、両社にとって最適な提携を都度検討する」(ディノス)としている。

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