TSUHAN SHIMBUN ONLINE

インターネット・ビジネス・フロンティア株式会社
記事カテゴリ一覧

スタートトゥデイ 初の通販ムック発売、宝島社で発行、ゾゾを丸ごとPR

2009年12月 4日 19:49

041.JPG スタートトゥデイは11月26日、通販サイト「ゾゾタウン」で販売する商品を掲載した初の通販ムックを発売した。メンズとレディース向けの2冊を宝島社のムック本シリーズから発行。それぞれ人気ブランドの付録が付き、当該ブランドのファンを中心に新規顧客の開拓につなげる。

  発売したのは「ZOZOMOOK(ゾゾムック)」(部数非公開、A4判、メンズ80ページ、レディース96ページ、税込1,300円)。全国の書店とオンライン書店、レディース版のみコンビニでも販売する。付録はメンズ、レディース共に、人気の5ブランドのポーチ5点セットとなる。

 ムックで紹介するブランド数はメンズとレディースを合わせて約180ブランド。「Cher」や「X―girl」といった雑誌読者に人気が高いブランドや「ユナイテッドアローズ」や「ビームス」などの大手セレクトショップなど、「ゾゾタウン」で取り扱いのある人気ブランドとショップを抽出した。商品点数はメンズとレディースの合計で900品目。特に、「ゾゾタウン」限定アイテムを訴求した。

 商品には7桁の注文コードを設定。特設サイトで注文コードを入力すると商品詳細ページへ飛ぶ。一方、ムックが手元になくてもブランド検索などを用いて、掲載商品を購入することができる。受注受付期限は設けておらず、ムック購入者に限定した、キャッシュバック制度などの掲載商品購入に関した特典もない。

 掲載商品の仕入れはブランドやショップによって買取りと委託(消化仕入れ)に分かれる。特定ブランドを特集するいわゆる「ブランドムック」ではなく、「ゾゾタウン」を内包する玄関サイト「ゾゾリゾート」の公式ガイド本といった趣。制作費はスタートトゥデイが負担している。

 商品紹介ページの他に、「ZOZOの歩き方」と冠した特集を設け、「ゾゾリゾート」の紹介や、前澤社長と「ア ベイシング エイプ」のデザイナー兼プロデューサーであるNIGOさん、インテリアデザイナーの片山正道さんの対談などを掲載。「ゾゾタウン」および「ゾゾリゾート」の認知度向上と理解の深耕を目指した。

 通販誌や通販ムックはスタイライフが「ルックス」(増刊号含めて年6回発行)を、「SLY」「moussy」などの人気ブランドを展開するバロックジャパンリミテッドが「シェルター」(年4回発行)を展開している。

 ただ、「ルックス」が通販サイトを持たず、雑誌を購入しないと商品が選べないのに対し、「シェルター」と「ゾゾムック」は先に立ち上がっている通販サイトと完全連動する形をとり、ムックを購入しなくとも商品が選べるという違いがある。

 スタートトゥデイは通販ムックの継続展開について「現段階では何も決まっていない」(同社秘書広報ブロック)とするが、ファッションアパレルのネット販売最大手の同社が、紙媒体にどれだけ踏み込んでいくのか、その動向に注目が集まる。
楽天 通販売上高ランキングのデータ販売