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ソーシャルコマース最前線・デジタルガレージ 利用者作成リストで〝購入〟

2012年 7月27日 10:04

 デジタルガレージ(DG)は7月19日から、フェイスブックと連携したソーシャルコマースサービス「9cool(ククール)」のβ版の提供を始めた。ユーザーが自分で決めたテーマにそって作成したアイテム(商品)のリストを他のユーザーと共有するサービスで、商品購入機能も装備する。DGでは、ネット上でのくちコミを参考に商品を購入する顧客が増えていることに着目し、同サービスを投入。新たなソーシャルコマースの手法として定着するか、注目されるところだ。

 「ククール」は、"今まで見て感動したDVD"、"マニアが選ぶ家電"など、ユーザーが自分のテーマで選んだお気に入り商品のリスト(ククリスト)を作り、他のユーザーに情報発信できるサービスでフェイスブックと連携。「フェイスブックのIDを使って作成したアカウントでサイトにログインし、「ククリスト」を作成する仕組みで、登録できる商品は1テーマにつき9商品までになる。

 「ククール」サイト上では、各ユーザーが作成した「ククリスト」を表示。登録された商品画像をクリックすると、商品ページに遷移し、ページ下部にあるリンクボタンから購入サイトに入り商品を注文することもできる。

 スタート時点の商品購入サイトはアマゾンのみで、「ククリスト」に表示される商品も、アマゾンで取り扱いがあるものに限られるが、DGでは今後、商品購入サイトの拡充を推進。年内中にも、子会社のナビプラスが提供するレコメンドサービス導入の約400サイトと連携し「ククール」で表示できる商品の拡充したい考えだ。

 また、他の物販サイトとの連携も視野に入れており、このほかにDGグループで展開する決済サービスとの連携も予定している。

 「ククール」については、年間100万人の新規ユーザー獲得を目指しており、作成した「ククリスト」から商品購入につながったユーザーに対するインセンティブの付与なども検討する考えのようだ。

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