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スタートトゥデイ、初の予約販売会に1万人が来場

2012年 9月20日 17:23

3men.jpg スタートトゥデイは9月15、16の2日間、千葉市の幕張メッセで一般顧客を対象とした予約販売会「ZOZOCOLLE(ゾゾコレ)」を開催した。約200ブランドが出店し、一般顧客に向けて秋冬モノ商品の先行受注会を実施。セールの長期化などにより衣料品の商品単価が下落する中で、予約販売を根付かせる狙い。構想期間3年という同社としては初となるリアルでの展示会には、期間中に1万人が来場し、総受注額は1億5000万円となった。

 「ゾゾコレ」では約200ブランド・70テナントがブースを構えた。ブランドごとに限定アイテムの販売やノベルティの配布、ワークショップの開催などを行った。

 「ゾゾコレ」の入場料金は1000円(12歳以下は無料)で、チケットは「ゾゾタウン」内の特設ページを通じて販売した。

 入場者は各ブースで商品を手にとったり試着して、ほしい商品があればチケットのバーコードを専用端末で読み取ってもらい予約購入を行う仕組み。会場内で商品を予約すると販売金額の10%を「ゾゾ」ポイントとして還元するという特典を付けた。

 「構想期間は約3年。準備に約1年掛かった」(前澤社長)という今回のイベント。秋冬モノの新作アイテムを予約販売することによって、値下がり傾向にある衣料品を、より多く定価で販売していくのが狙いのようだ。

 参加ブランドのトップは「ネットでモノが売れないブランドはリアルでも売れない。逆にリアルで売れない店はネットでも売れない。Eコマースとリアルの顧客を結ぶ今回のイベントは新しい時代のスタート」(ビームスホールディングス設楽洋社長)や、「ネットとリアルの融合・連携が始まる。参加企業は新しい価値創造を」(ユナイテッドアローズ重松理会長)などと期待を寄せた。

 そのほか、出店ブランドからは「『ゾゾ』ユーザーの生の声を聞ける貴重な機会」「1社単独でなく共同で行うことで集客面への影響は大きい」「商品の品質を直接見てもらえる」といった反応の一方で、「出店料が高すぎる」という声も聞かれた。

 スタートトゥデイの発表によると、2日間の総来場者数は1万人で、平均年齢は29歳(男女比はほぼ同じ)。期間を通しての総受注額は1億5000万円となった。なお、9月21日からは通販サイト「ゾゾタウン」内でも「ゾゾコレ」を実施し、予約受付を行っていく。
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