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ファンケル  健康事業を再構築、「体内効率」を製品開発の軸に

2013年 2月28日 13:29

 3-1.jpgファンケルが青汁・発芽米を含む健康事業の再構築を行った。体内で効率良く機能を発揮する品質や処方にこだわった「体内効率」を製品の開発コンセプトや顧客コミュニケーションの軸に設定。これまでもミネラルの吸収効率を高めた「ツイントース」や、コラーゲンの同「HTCコラーゲン」など独自素材を強みに事業を展開してきており、成分の配合量のみを強みとする健康食品との差別化を図っていく。

 ファンケルでは、市場のボリュームゾーンである中高年層向けのスター製品の育成や中高年層の獲得を図り、健康事業を再構築した。

 新たなブランドネームとして「FANCL HealthScience」を制定。顧客一人ひとりの"GoodAging=心身ともにより良い状態が続くこと"を叶えるための製品、サービスの提供を目指す。

 これを実現するためのコンセプトが「体内効率」。(1)吸収性の向上=機能成分をより多く、(2)持続性の向上=体内でより長く、(3)機能性の促進=より強くの3点を軸に技術開発や製品開発、情報発信を行っていく。これまでも「体内効率」を考えた製品設計を行ってきたが、改めてコンセプトを整理した。

 顧客との関係性構築では「きちんと届く。きちんと働く。」というコミュニケーションワードを定め、事業全体に共通するメッセージとして訴求することで、コンセプトの理解促進を図る。開発コンセプトを分かりやすく伝える表現として、(1)吸収されにくい成分をしっかり「届ける」、(2)留まりにくい成分をじっくり「留める」、(3)成分の配合バランスで力を「高める」を用い、配合量ではなく、機能の"働き"にこだわった製品であることを伝える。すでに2月中旬から全国で、「体内効率」というコンセプトを伝える新聞の全段広告(=画像は全段広告の上部10段分)も展開している。

 3月19日には、発芽玄米の研究過程で発見した独自成分「PSG」を配合した「グッドエイジPSG」(税込3980円)を発売。中高年層向けの戦略商品と位置づけ展開していく。40歳以上の顧客を対象にカタログやウェブで5000人のモニター募集を行うほか、当面は既存客向けの展開で訴求ポイントを見極め、外部顧客向けに認知度向上を図る施策を展開してく。

 同日には、青汁製品のリニューアルも実施。「本搾り青汁」シリーズ4品目(同2830円~4200円)に共通成分として「植物性ツイントース」を配合したほか、おいしさや飲みやすさ、栄養価を高める搾り方にこだわった新しい製法を採用した。このほか、体内効率にこだわった高機能化製品「ハイグレードビタミン」、「還元型コエンザイムQ10」などを新たに発売する。


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