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ファンケル  専門店化の新業態、販売職に正社員雇用でスキル向上へ

2014年 3月20日 13:04

 3-1.jpgファンケルは、店舗の新業態への転換を進める。3月から美と健康それぞれの専門店化を進めるほか、両専門店機能を併設したハイブリッドショップを展開する。一方で、今年の新卒採用から販売職の正社員雇用も開始。店舗スタッフを継続的に雇用できる環境を整えることで接客スキルの向上を図り、顧客満足度を高めていく。

 ファンケルは昨年4月、店舗の契約社員約1100人を対象に基本給のベースアップなどを実施。12年度実績で10%だった離職率が7%(13年度実績)まで改善している。正社員登用の強化もその一環として進めるもの。今春入社する32人の正社員のうち、女性社員12人は販売職としての採用。これまで販売職は契約社員が中心だったが、正社員への登用制度も改訂し、その機会も広げていく。現在、一部の店舗は契約社員が店長を務めるが、これら店長も正社員として登用する。

 給与水準の底上げや正社員登用は、店舗スタッフの接客スキルの向上を図るため。新業態転換を踏まえ、販売職の継続的な雇用と教育で専門性を高めていく。教育制度も化粧品店舗のスタッフは皮膚生理学や美容栄養学を、サプリメント店舗では管理栄養士など有資格者を中心により専門知識に通じるスタッフが対応できるよう育成していく。ただ、各店舗の配置人数は店舗面積や販売実績を考慮し、従来と同様の考えで進める。

 新店舗は、ビューティ専門店、サプリメント専門店、両専門店機能を併設したハイブリッドショップの3業態を展開する。現在、全国に168店舗を展開。ハイブリッド型が中心だが2対1(化粧品‥健食)の割合で専門店化を検討するほか、ハイブリッドショップも店長を2人配置し、化粧品とサプリメントで店舗イメージを明確に分ける。その上で、顧客ニーズや商圏、立地環境を踏まえ店舗数の適正化を進める。

 「ファンケルビューティショップ」では、来店客が簡単に肌チェックを行えるツールなどセルフ体験機能を強化する。肌状態を数値やレーダーチャートで見せるスキンケアカウンセリング、ポイントメークを疑似体験できるメークシュミレーターなどカウンセリング機能も充実させる。

 「ファンケルヘルスハウス」は、今の健康状態や将来の健康リスクを知ることができる「遺伝子・血液検査」(4万3000円)を導入。セルフ測定コーナーでは、血圧や血管年齢の測定を行えるほか、より詳細な血管観察を行うカウンセリングサービスも提供する。

 化粧品専門店は3月7日に阪急西宮ガーデンズ店がオープン。同16日にはサプリメント専門の池袋ショッピングパーク店が、同20日にはハイブリッド型の京都ポルタ店がオープンした。

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