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JADMA 購入満足度1位は「旅行」、「ポイント」「お試し」望む声も

2014年12月18日 15:37

061.jpg 日本通信販売協会(JADMA)は12月11日、2014年の通販利用実態と今後の通販ニーズについての調査結果を発表。消費者は体験型の商品に対して満足感を得ている傾向があるほか、「ポイント」や「お試し」サービスなどの拡充を求める声が多いことも分かった。

 同調査は全国の10~60代の男女1000人を対象に実施。それによると、「今年の購入商品で良かったもの」(複数回答)は1位が「本・書籍」で35・5%、次いで「メンズ・レディースファッション」の26・9%、「CD・DVD」の23・0%となった。来年購入したい商品についてもトップ3の順位は同じ結果になった。

 さらに購入して良かったもの(来年購入したいもの)の中から特に一番満足度の高い商品を単一回答で聞いたところ、今年・来年ともに「旅行」がトップとなった。JADMAでは見た目やイメージが比較的予想しやすい既製品よりも、自分好みにカスタマイズできて予想を上回る体験を得やすいものや没入感が味わえる趣味性の高いものに満足さを感じる消費者が多かったと分析している。

 また、「これからの通販で実現してほしいこと」(同)については、「どの通販サイトでもポイントが貯まって、(ポイントが)使える共通ポイントカードがある」が46・2%でトップ。次いで「同じ商品をより安く売っている通販サイトを見つけたらそのサイトの値段より安くしてくれる」が39・7%、「緊急で必要になったものを深夜でもとどけてくれる」が29・9%、「お試し用の商品を数品送ってくれて実際に見たり触ったりした上で購入する商品を選べる」が27・2%、「スーパーや百貨店で買い忘れたものを注文すると帰宅するまでに自宅に届く」が19・8%という結果になった(表参照)。

 JADMAによると、同質問に対する回答の多くは「お得」「今すぐ」「体験」の3種類に分類されることが分かり、中でも「お得」に対する要望が高い結果になったという。また、消費者は単なる値引き以上にポイントサービスによる利便性の向上を求めており、実際に家電量販店などで展開されていることから通販にもリアル店舗と同等のサービスを望んでいる傾向があるとしている。

 さらに同質問で寄せられた自由回答を分析したところ、複数の通販サイトのポイント・発送がバラバラであることに関して「一元化サービス」を求める声や、購入金額や回数によって送料や手数料で「プラスアルファの優遇」を求める声などもあったという。そのほか、「試用・試食・試着の進化」「配送の更なるスピードアップ」、商品の組み合わせ提案による「新たな出会いの創出」などを求める意見もあった。一部通販サイトではすでに導入済みのサービスが多いものの、更なる普及やその発展系を期待する消費者が多数いることが分かった。


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