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楽天の「楽天市場」 出店者がワークショップ、二子玉川でアートイベント

2016年 8月 5日 10:11

041.jpg 7月29日から31日の3日間、東京都世田谷区の二子玉川において、楽天や世田谷区、多摩美術大学、東京急行電鉄などが主体となったアートイベント「TOKYO ART FLOW 00」が開催された。「Human's Nature―人間の自然」をテーマとし、二子玉川周辺の商業施設から、多摩川河川敷などでさまざまなイベントを実施。楽天の仮想モール「楽天市場」出店店舗も参加した。

 トイレットペーパー製造の「トイレの紙専門店」では、多摩美術大学とコラボレーションし、オリジナルデザインのトイレットペーパーを作った。選ばれた9デザインのトイレットペーパーを会場内ストアのほか、ネットでも販売。さらに、会期中は会場内主要施設のトイレにこのトイレットペーパーが設置された。

 同店を運営する西日本衛材は再生紙100%のトイレットペーパーを製造する家庭紙メーカー。楽天市場には2000年に出店している。近年は近畿大学文芸学部芸術学科との産学連携プロジェクトから生まれたトイレットペーパー「はなうた」がヒット。「花柄のトイレットペーパーは昔からあるが、柄が大きくて北欧風のデザインが他にはないということで売れている」(西日本衛材営業部営業事務の杉田歩美リーダー)。

 今回のイベント参加については「イベントでトイレットペーパーをメディアとして活用できないか」という問い合わせが楽天からあったことがきっかけ。広告用にオリジナルデザインのトイレットペーパーを小ロットで生産した実績があったことから、多摩美とのコラボトイレットペーパーが生まれたという。「イベントで初めて当店を知る消費者も多いと思うので、サイトに来訪し当店の商品を知ってもらう良いきっかけになるのでは」(同)。

 また、「壁紙屋本舗」では、コスチューム・アーティストのひびのこづえさんとコラボしたオリジナルデザインの壁紙と粘着シートを販売。楽天本社において、壁紙屋本舗による「壁紙の貼り方ワークショップ」や、「小物に壁紙を貼ってデコレーションするワークショップ」(=写真)、さらにひびのさんによるワークショップも開催された。

 同店を運営するフィルでは実店舗を5店舗展開するほか、昨年楽天が開催したイベント「楽フェス」でワークショップを開いたり、東京・恵比寿でインテリア関連の実店舗「デコールトーキョー」を共同運営したりするなど、O2O関連への取り組みは積極的だ。フィルの林耕一郎番頭は「壁紙を貼ったことがない人が大多数の中で、そういった人たちに貼り方を伝えるべく、自社でも積極的にイベントを開催している」と話す。

 楽天市場に出店したのは2000年。ネット販売からスタートし、壁紙の貼り方を教えるワークショップは7年ほど前から行っている。「ようやくO2O関連で成果が出てきた」(同)。現在は都市再生機構(UR)と連携し、大阪市大正区の「千島団地」において、自分で部屋をカスタマイズできる「DIY賃貸」を推進している。団地の1階に拠点を設け、DIYのサポートをしながら壁紙の貼り方を教えたり、販売したりするというものだ。

 今回のイベントについては「単にワークショップを開くだけではなく、オリジナル壁紙が商品化できたことが大きい。イベントで壁紙をまず見てもらい、欲しい人はウェブで買ってもらうという流れを作りたい」(林耕一郎番頭)。
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