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スクロール トレンドに合わせ商品開発、東京支店の人員倍増

2010年 5月13日 19:04

 スクロールは東京支店の人員を増強する。カタログの制作システムを変更したことに伴い、商品開発スタッフを東京支店に移してトレンド性の高い商品を短い期間で投入できる体制に変える。すでに、ソリューション事業を手掛ける子会社、スクロール360の営業機能は東京支店に移っており、今年10月には手狭になった東京・品川区の支店を同区内の別のビルに移転し、人員も現在の50人体制から100人体制とする予定だ。
 
 トレンドに合致した商品を需要のある時期に販売するため、今年の夏カタログからは衣料品カタログ「ラプティ」の制作期間を従来の8カ月から4カ月に短縮した。これに伴い、商品開発のスタッフを東京に異動させ、最新の流行を取り入れたり、需要期を判断したりしやすい体制とする。なお、「本社機能や物流機能は浜松に残す」(堀田守社長)という。

 M&Aも積極的に展開する。今年4月に化粧品ネット販売のイノベートを子会社化。秋にはOEM提供を受けた化粧品を、スクロールのプライベートブランドとして発売する予定で、衣料品事業と顧客層を共有することで受注を拡大、化粧品事業の売上高を100億円まで伸ばす計画だ。スクロールでは、今後も衣料品とのシナジー効果が見込める企業のM&Aを計画しており、2012年3月期までの2年間で、新規事業やM&Aへの投資費用は約30億円を予定している。

 また、クラウドコンピューティングを取り入れる形で通販システムを刷新する。完成は2012年3月期を予定しており、投資額は28億円となる見込みだ。

 新規のM&Aや化粧品事業の拡大などにより、3年後の2013年3月期には売上高750億円(10年3月期比で34.7%増)、経常利益は38億円(同59.9%増)を目指す。

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