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広がるツイッターの通販活用⑥・イマージュ、狙いはファンづくり、イベント積極実施

2010年 6月 7日 09:35

イマージュ(本社・高松市、沼田憲孝社長)が、ツイッターを活用した女性ユーザー向けのイベントを積極的に開催している。4月に、結婚式のお祝いコメントをつぶやくと、抽選で同社のパーティードレスをプレゼントするという企画を実施したのを皮切りに、6月までに計3回開催。異業種とのコラボにも積極的で、同社のブランド力向上にツイッターが一役買っているようだ。
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 同社が本格的な取り組みを開始したのは、今年3月29日にツイッターの公式ナビゲーター「twinavi(ついなび)」の公認企業アカウントとなってから。4月24日には、ついなびと連動して、同日に結婚披露宴をする新郎新婦に対する、お祝いのツイート(つぶやき)をした利用者に、同社からプレゼントをするという企画を行った。

 ツイートを担当する、イマージュ事業本部販売促進課の小宮明子氏は「値下げ情報の発信など、販促視点だとメールマガジンと同じになってしまう。ツイッターはファンづくりには最適なツールだし、もっと違うことができるのではないかと考えた」と狙いを説明する。

 続いて5月18日には、「居酒家 土間土間」とコラボし、当選者には同店のコースが割引になるだけでなく、イマージュのファッションアイテムをプレゼントするというイベントを実施。さらに23日には、同日が「ラブレターの日」であることにちなみ、好きな人への想いを伝える内容でツイートした利用者の中から抽選で5名に下着セットをプレゼントした。

 プレゼント企画の場合、利用者から同社アカウントへのフォローが必須となる。ラブレターのイベントでは、関連するツイートは約300、フォロワーは150程度増えたという。小宮氏は「若い女性以外からの反応もあるなど、予想より反響は大きく、企画の広がりがあった。今後も女性の悩み解消や、応援するような企画をツイッター上で開催したい」と話す。フォロワーは現在約1100人。ついなび経由で来訪するケースも多く、これまで同社のことをあまり知らなかったユーザーも多いという。

 ただ、プレゼント目当ての利用者は、当選しないとすぐにフォローをやめてしまう可能性が高い。そのため、フォロワー全員にダイレクトメッセージ機能で返事をし、イマージュからもフォローを行う。1日のツイートは3回程度。担当者の人柄が分かるような内容にしたり、商品紹介も単なるセールの告知ではなく、話し言葉や雑感を混ぜるなど、親しみを抱いてもらえるよう工夫を重ねている。

 今期からツイッターなど、ソーシャルメディアの本格活用を開始した同社。ブランド力の向上に役立てたい考えだが、実際の売り上げにはどうつなげていくのだろうか。小宮氏は「ツイッターの利用者は買い物目的ではないので、すぐに結果を出すのは難しい。ただ、企画を積み重ねることでフォロワーが増えていけば、イマージュのファンも多数生まれ、販売にもつながっていくのではないか」と期待する。


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