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はちや、注目の販促策、美術展とコラボ企画奏功、商品のラグジュアリー感演出

2010年 6月 7日 09:25

オリジナルバッグブランド「シンク ビー!」を販売するはちや(本社・大阪市阿倍野区、河合真之介社長)が朝日新聞社主催の「ボストン美術館展」と共同で進めるコラボレーション企画が奏功している。はちやは、美術展の絵画作品をイメージした商品を企画。自社通販サイトやテレビ通販、美術展の特設会場などで販売しているが、会期中に掲げた1億5000万円の売り上げ目標を達成する見通しだ。
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 共同企画は美術展の会期中(4月中旬~8月末まで)、限定商品の共同販促を行うもの。露出する各メディアで会期のクレジットを入れるなど美術展の告知を条件に、出展する絵画作品の画像を広告などに利用できる。「絵画作品のイメージが商品のラグジュアリー感を演出し、ブランディングにもつながる」(河合社長)として企画した。

 一環として、同社初となる新聞広告もこれまで計九回出稿。上段で美術展の告知記事を掲載するなどを条件に、絵画作品のイメージを使い、経費率が50%を下回る形で新規獲得につながったもよう。

 このほか、会期中に朝日新聞社の運営するショッピングサイト「朝日イベント・プラス」や、自社通販サイト、楽天市場店、直営店、テレビ通販で販売している。

 はちやでは、「美術展の来場者の感性と、自社商品が持つイメージがマッチする」(同)として美術展とのコラボレーションを構想。今回の成功を踏まえ、今後、美術展とのコラボレーション企画を積極展開する考え。すでに、国内で開催予定の複数の美術展と交渉に入っている。

 一方で美術展を主催する朝日新聞社でもコラボ企画により来場者の客単価が上がるなどメリットは大きかったようす。

 美術展では、16世紀から20世紀にかけて活躍した西洋絵画にインスピレーションを得た「オペラハウスシリーズ」と「リッピシリーズ」を製作。バッグや財布など5アイテムで、価格は税込1万500円から2万9400円。ゴブラン織り生地などを用いて作品の世界観を再現している。

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