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メディアワークス、腰の負担軽減する椅子が再ヒットの兆し

2010年 6月28日 11:16

8kata.jpg 商品力がありながら、安価な類似商品の増加などで埋もれてしまった商品は少なくない。腰の負担を軽減する椅子「オーソシート」もそうした商品のひとつだ。メディアワークス・ブルームでは6月から、同商品の復活に向け販売を本格化。新たに持ち運びやひざ掛けにも使えるカバーをセットし拡販につなげる。テレビ通販などへの卸販売を積極化し、月間1万個の販売を目指す。

 「オーソシート」(税込価格7800円)は、骨盤を支えることで腰やくび、肩などの負担を軽減できるのが特長。椅子に深く腰掛け、腿の下を10センチ前後上げた姿勢で使用すると、骨盤を直角に固定するという。

 同商品は金具を使わず木材と天然接着剤を使用。小さく折りたたんで持ち運ぶことができ、デスクワークや読書などの室内だけではなく、海水浴やドライブなどのアウトドアシーンでも使用できる。

 もともとは交通事故で腰やくび、肩を負傷した人が骨盤を後ろに傾けることで腰が楽になることを発見し考案されたもの。背もたれは身体にフィットするように設計されており、腰の角度を90度に固定することで、正しい姿勢を維持できるという。

 「オーソシート」は11年ほど前にテレビ通販やカタログ通販でヒットし、累計20~30万個を販売。商品のしっかりとしたストーリー性があることや「お悩み解消商品」であることが、商品を説明して販売する通販に合致し、「毎日どこかのテレビ通販番組で紹介されていた」(竹田社長)という。

 しかし、商品の認知度向上に伴い、安価な類似商品が出現。ホームセンターなどで半額程度の類似商品が販売されるといった事態が発生した。また、持ち運びに便利な点から、アウトドア用品を扱うメーカーなどでも商品を展開するようになり、「レジャー商品」としてのイメージが拡大。安価な類似商品の増加や本来とは異なる商品イメージの定着などから、次第に商品が埋もれていってしまった。

 一方、同社ではかつてのヒット商品「オーソシート」について、開発ストーリーがあり、腰の悩みを解消したいというニーズにも対応できる商品であることに着目。改めて「お悩み解消商品」の原点に立ち返ることにより、再度ヒットが狙えると判断した。

 「オーソシート」の復活にあたり、新たな付加価値として持ち運びやひざ掛けにも使える専用のカバーを用意。カバーの内側にウールをほどこし、ひざ掛けや座布団などとしても使用できるようにした。また、秋冬向けの展開では、磁気シートの提案も計画。腰の悩みを持つターゲット層への訴求を強化したい考えだ。

 同商品については昨年、テレビ通販でテスト販売を行ったが、「ピーク時で予算の2倍以上の売り上げがあった」(竹田社長)という。

 今後、テレビ通販やカタログ通販を中心に「オーソシート」の拡販を進める。実験映像などを盛り込みながら、同商品が正しい姿勢を維持し、腰の負担を軽減することを訴求していく。
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