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ファンケル 減塩調味料の開発を強化

2019年 5月20日 13:00

 ファンケルが健康志向を意識した食品の開発を強化している。5月16日に、塩分量を大幅にカットしただし醤油を発売。調味料の取扱いは初めて。これまで青汁や発芽米を中心に展開してきたが、今後も食品メーカーとのコラボレーションを中心に商品開発を進めていく。今回は、老舗醤油メーカーのほか、顧客、料理家の助言を得つつ開発した。展開は、通販のみ。将来的に流通ルートへの卸や、業務用商品としての育成を目指す。


 発売した「極(きわみ)だし醤油」(=画像、295ミリリットル、税込850円)は、塩分量を従来の濃口醤油と比較して約60%カットしたもの。塩分量を抑えつつ、かつお節やさば削り節、煮干し、利尻昆布の4種類のだしの旨みを引き出すことで、食材にかけたり料理にも使えるだし醤油を目指した。通常の醤油は、大さじ1杯分の塩分量が約2・6グラムあるが、「極だし醤油」は、同塩分量を約0・9グラムに抑えている。

 開発は、昨年11月に「万能調味料共同開発プロジェクト」を立ち上げ進めていた。老舗醤油メーカーの正田醤油の協力を得たほか、料理家の小山浩子さん、愛用者でファンケルの魅力や製品の情報発信をSNS等で行う「ファンケルアンバサダー」16人がメンバーとして参加した。

 5月11日には、プロジェクトの参加メンバーを招待した試食会も開催。参加した島田社長は、「サプリメントだけでなく、日常の食生活から健康になりたいというニーズに応える食品を提供できればと思っている」と話した。
 現在、食品は、青汁、発芽米などを定番商品として展開している。過去にヨーグルトなどを期間限定で展開した実績はあるが、ここ数年、健康志向を意識した食品の開発を強化している。

 2017年にはネスレ日本と健康ニーズに対応した商品を開発。ダイドードリンコとも機能性表示食品として届出を行った茶系飲料を共同開発している。今後もノウハウを持つ食品メーカーとの共同開発を中心に、食品領域で健康志向を意識した商品開発を進めていく。

 「ファンケルアンバサダー」との商品の共同開発を行うのも初めて。これまでは、商品デザインのアンケートなどにとどまっていた。
 
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