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ヤマト運輸 セルフ型店舗開設、宅急便を受取・発送、ゴルフバッグなど大型荷物も対応

2019年 6月 6日 13:15

 ヤマト運輸は5月30日、東京・豊洲に宅急便の受け取りや発送が行えるセルフ型店舗をオープンした。宅配便ロッカーの「PUDOステーション」と異なり、近隣住民が居住地近くの場所で受け取りと発送が行え、スーツケースやゴルフバッグといった大型荷物にも対応する新たな宅急便のタッチポイントと位置付けている。24時間・365日いつでも利用できる、前例のない新たな施設により宅急便利用者の利便性向上につなげる。

 セルフ型店舗の「クロネコスタンド」は、UR都市機構豊洲4丁目団地1号棟の1階にある店舗スペースに開設した。オープン発表であいさつを行った大串隆司常務執行役員(=写真㊤)は「セルフでの利用を想定した前例のない施設として開設した。ゴルフバックやスーツケースといった宅配便ロッカーでは不可能だった大型荷物も扱えるなど、幅広いニーズに対応できる施設であり、地域の利用者へさらなる利便性を提供できる」と新たな施設開設の狙いを語った。

 施設内は宅配便ロッカー157ボックスを設置。荷物の受け取りは、個人向け会員制度「クロネコメンバーズ」に登録していれば受け取り場所として「クロネコスタンド」を選択することで利用できる。また豊洲4丁目団地の居住者はメンバーズ未登録でも受け取り場所として「クロネコスタンド」を指定できる。

 受け取る際には、「クロネコメンバーズ」のカード、あるいはモバイルメンバーズカードの2次元コードを入口近くにあるリーダーにかざす。そうすると、モニターにA~Eまでに区分けされたボックス群のどこに荷物を保管しているかを指示。そのボックス群のリーダーへ再度カードなどかざすと、荷物が入っているボックスを指示し、開いて荷物を取り出す。

 取り出した荷物は、その場で開封して中身だけ持ち帰ることもできる。ネット販売の利用が多く、家の中に段ボールが貯目てしまいたくないという利用者の便を図るため、不要になった段ボールなど梱包資材は専用の回収ボックスへ捨てて処理が可能。また伝票も専用のボックスも用意しており、こちらは個人情報が漏えいしないように溶解処理するという。

 一方、発送はヤマト運輸と提携しているメルカリ(ラクラクメルカリ便)とヤフオク!(ヤフネコ!パック)に対応。ロッカーのモニターで「発送」を選択し、各アプリの二次元コードをリーダーにかざすと、ロッカーのドアが開き荷物を入れ発送できる。

 施設内には発送の梱包作業が行えるコーナーも設けている。ガムテープや緩衝材などを提供している。

 セルフ型だが、10~18時はバックヤードにスタッフが控えていて、メルカリやヤフオク!以外の宅急便の発送などを行えるようにしている。呼び鈴を押すと、スタッフが出てきて、料金の支払い、発送用のボックスの販売などに対応する。

 
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