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日本デザイン振興会 グッドデザイン賞を決定、アスクルやポーラなどが受賞

2019年10月10日 13:40

 日本デザイン振興会は10月2日、2019年度の「グッドデザイン賞」の受賞結果を発表した。通販実施企業ではアスクルやポーラなどが選出されており、通販周辺企業としてはYperも選出。合わせてグランプリの大賞候補に当たる「グッドデザイン・ベスト100」なども発表している。
 
 「グッドデザイン賞」は商品分野をはじめ、建築・プロジェクトなど幅広い領域から応募されるデザインに対して外見の印象や使い勝手、環境への配慮、社会への提案力などの観点から審査し選出するもの。今年度は4772件(前年度比17件減)の審査対象の中から、1420件(同67件増)が同賞を受賞した。受賞企業数では940件(同5社減)となる。

 グッドデザイン賞について通販実施企業では、アスクルの働く女性をターゲットとした天然水のパッケージデザイン「ロハコウォーター 410ミリリットル」(=写真)が、通販限定商品で廃棄時にラベルをはがす手間が省ける環境に配慮したラベルレスや女性が飲みきれる小容量サイズに踏み込むことができたこと、天然水へのこだわりについて水のモチーフをエンボスで表現してクリアなイメージを担保したことなどが評価された。

 また、ポーラの化粧品「ホワイトショット」については、ブランドコンセプトの「契約」から手書きのロゴを「美白の効果を約束する著名(サイン)」をイメージして新たに開発し、ブランドコンセプトを表現するために、白を基調に手書きの黒いロゴと赤い小さな点だけで構成。それらの要素だけでどんなパッケージの形状にも対応していることや美白機能への絶対的自信を感じさせるトータルデザインなどが評価された。

 通販支援企業ではYperの盗難防止ロックとスマホアプリで構成されている「置き配バッグ」が受賞。従来の宅配ボックスを設置できない場所にも簡単に対応できることや非常に安価であること、一般消費者・配達員が共に直感的にわかりやすく使用できる様にプロダクトアウトされている点が評価された。

 また、大賞候補に当たるグッドデザイン・ベスト100に選出されたのは、良品計画の「グレー羽毛掛ふとん綿生成パッケージシリーズ」や、コクヨのミーティング用チェアー「エニー」など。

 さらに、長年にわたって支持され続けてきた商品デザインを対象とした「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」について、通販実施企業ではユニクロの「ヒートテック」などが選出された。

 今後、10月31日に審査委員とグッドデザイン賞受賞者による投票を行い、大賞をはじめとした各部門の特別賞を発表する。
 
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