衣類生産プラットフォームを運営するシタテルは3月17日、手軽にユニフォームのカスタムオーダーを行えるウェブサービス「sitateru　CSTM(シタテルカスタム)」の本格提供をスタートした。

　衣服の生地やボタン、刺繍、ステッチの色など、1アイテム当たり約2000種類の組み合わせの中から自由にカスタマイズしたユニフォームを作ることができ、カスタマイズはサイト上の着せ替えシミュレーションを使って感覚的な操作で行え、完成したコーディネートはURLで共有できるという。

　昨今、企業やコミュニティーのブランド力やエンゲージメントを向上させる手段のひとつとして、オリジナルウエアやデザイン性の高い衣服の需要が高まっているものの、従来のユニフォーム製作はカタログから選んでロゴをプリントするなど自由度の低いものか、時間と費用、手間のかかるフルオーダーサービスのどちらかだったという。

　そこで、同社は全国約900拠点の縫製・加工工場のネットワークを生かし、幅広いアイテムを組み合わせた独自性の高い製品を、フルオーダーと比べてリーズナブルに短納期で作れるサービスを立ち上げた。衣服のベースとなる型や品質は同社が大手アパレルメーカーやセレクトショップ向けに提供してきたプロ仕様のものだ。

　同社は昨年12月に当該サービスのベータ版をリリースしたが、本格展開に合わせて新たに3つの機能を実装。合計108種類のアイテムを掲載する。

　機能のひとつ目はウェブ画面上でコーディネートイメージをシミュレーションできる機能で、アイテムや色などを自由に変更しながら、さまざまな組み合わせを試すことができる(画像)。ふたつ目は、コーデシミュレーションで制作したイメージ画像を手軽に社内で共有する機能で、イメージ画像のURLを共有できるようにしたことで、社内でコメントをもらったり、承認プロセスに回す手間を省けるという。3つ目は、業種やテイストを選択することでお勧めのアイテムが表示される機能で、アパレルやユニフォームの専門知識がない人でも効率的にユニフォームを作ることができるという。