くず餅などを製造・販売する老舗和菓子屋の船橋屋は3月24日、子会社であるくず餅乳酸菌LABOを通じて化粧品通販事業に参入した。くず餅の製造過程で生成される素材を活用した化粧水を通販サイトなどで取り扱っていく。
 








　同社のくず餅は、小麦の澱粉質を450日間、発酵槽で発酵・熟成させており、この原料を発酵する工程の中で独自の乳酸菌を発見。グループ会社で「くず餅乳酸菌🄬」と名付け、研究・開発し、近年は和菓子としてだけでなく、健康を軸にした訴求を行い、2年前から「くず餅乳酸菌」をカプセルにしたサプリメントの通販を開始している。

　今回、新たに発売した化粧水「BIOGENICS　ESSENCE」(画像)は、くずもちの製造において発酵原料を水洗いする工程の中で出た上澄み液を原材料に使用。乳酸菌が放出する代謝産物である「乳酸菌生成物質」を取り入れることで、直接、身体に働きかけて、健康な肌となることが期待できるという。うるおいやシワ、ツヤなどの効果評価は試験済みで、乾燥による小じわを目立たなくするとされ、くず餅由来の天然保湿成分として訴求していく。

　まずは応援購入サービスサイトの「Makuake」で早割特典を設けて先行発売。その後5月頃をめどに自社通販サイトでも取り扱っていく考え。

新業態の店舗で化粧水体験

　関連して、3月19日には発酵・乳酸菌をテーマにした新業態店舗「BE‥SIDE」を、都内・表参道に開設。くず餅乳酸菌を使用したスイーツや飲料の提供のほか、同化粧水を使用して脳疲労の解消サポートを行うサービスも店内で展開していく。健康や美容に敏感な30～50代の女性をターゲットとしている。