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Smartpay 後払い決済に参入、無利息での分割払いに対応

2021年11月18日 12:30

 Smartpay(=スマートペイ)は11月16日、クレジットカードと紐づいた後払い決済サービス「Smartpay」の提供を開始した。日本のEC市場向けに開発した後払い決済サービスで、購入客からは手数料や分割払いの利息、延滞金を徴収せず、EC事業者のコンバージョン率向上に寄与する決済としている。短時間での決済が可能で、従来の後払いサービスのようにコンビニでの支払いも不要にしている。
 
 「Smartpay」は、クレジットカードユーザーが利用できるBNLP(Buy Now Pay Later=今買って後で支払う)ソリューションという。同ソリューションを導入したECサイトでの購入客は利息なしに3回の分割払い(8週間の期間内)ができ、利用する上での手数料がなく、さらに支払いを忘れた場合などの延滞金も徴収されない。返済は自動化されていることから、払い忘れもしにくいという。

 また、従来の後払い決済サービスは、コンビニでの現金による支払いを伴うものが一般的だが、「Smartpay」はクレジットカードからの引き落しで決済。そのため、コンビニに出向く必要もない。クレジットカードのほかに、アップルペイとグーグルペイにも対応しており、カード以外の支払いも選択できるようになっている。決済処理に要する時間は30秒以内としている。

 EC事業者にとっては、各種個人情報などの入力が少なくて済むことから、購入客は安心感をもって買い物が行えるようにしている。そのためコンバージョン率のアップを期待でき、EC事業の売り上げ拡大に寄与するとしている。購入客がリピーターとして再度利用する際も前回の情報を共有しているため手間なく決済できることから、リピート率が向上するという。

 ECサイトでは、商品価格の下に「Smartpay」のウェジェットを載せ、そこから決済画面へ遷移。購入客へは3つのステップで決済の説明を行い、完了する。

 EC事業者が導入する際に要する期間は1日で、簡単に行えるのも特徴となっている。各種ECサイト構築プラットフォームに対応する。EC事業者からは、決済額に応じたフィーを徴収する。

 スマートペイは6月に設立。SMBCベンチャーキャピタルやGFC(Global Fonders Capital)などが出資している。なお、SMBCベンチャーキャピタルは日本向けのBNPLソリューションとして「Smartpay」を採用している。日本のカントリーマネージャーはAppsFlyerの日本カントリーマネージャーなどを務めた大坪直哉氏が就任している。
 
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