通販新聞社 / SBSHD　30年度に1000億円目指す、グループのEC向け3PL事業

SBSホールディングス

SBSHD　30年度に1000億円目指す、グループのEC向け3PL事業

2022年 2月25日 17:00

　SBSホールディングスは、2月18日に開催した決算説明会でEC事業者向けの3PL事業「EC物流」で2030年度に1000億の売上高を目指すことを明らかにした。4月にも新たなEC物流サービスを稼働する予定。SBSグループの4社から若手を中心にしたメンバーを集め、EC物流の開発に向けてプロジェクトも立ち上げている。

　SBSHDの鎌田正彦社長は、「EC市場が伸長している中、戦略的に『EC事業』に投資していく」と語り、プロジェクトを通じたEC物流のためのプラットフォームの構築や、システムの開発、倉庫の確保、ロボット化などを進めていくとした。

　プラットフォームは、中小と中堅・大手のそれぞれのものを構築する考え。そのうち、大手向けには店舗在庫、BtoB在庫、BtoC在庫など全てを可視化できるような作りにするという。

　倉庫はEC専用センターを開発していく計画という。SBSHDの現状の倉庫床面積累計は76万坪だが、EC事業1000億円に向けて100万坪体制の確保を急ぐとしている。24年1月には96万6000坪となる予定。
　SBSグループの現状におけるEC物流の売上高は350億～400億円。目標として掲げる1000億円は、これとは別に新たに上乗せする売上高とした。

　また、鎌田社長は差別化策として低価格でのサービス提供を掲げた。「我々は安い土地を取得して倉庫の建設、ロボットの導入を進めていく。それらをスピード感も持って取り組んでいく」と述べた。