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ヤフーの仮想モール ポイント還元率を変更、SBユーザー優遇、日曜の高還元やめる、毎日5%付与に

2022年 9月 1日 13:00

 ヤフーは運営する仮想モールで商品購入者に付与するポイントの還元率を変更する。決済時にグループの決済サービスやクレジットカードを使用した際、決済額に対する還元率を引き上げ、5%とする。一方で従来までソフトバンクの契約者向けに実施していた10%還元を含む毎週日曜日の高還元を廃止する。10月に「ヤフーショッピング」「PayPayモール」という運営する2つの仮想モールを統合する予定で、それを機に特定層を優遇した販促策を切り替え、新規の顧客やグループの決済サービス利用者の獲得を図るため、広い層の利用促進を図る形に変更する狙いとみられる。

 ポイント還元率の変更は2つの仮想モールが統合し、新生”ヤフーショッピング”となった後の10月12日から実施する。グループ会社が展開中の決済サービス「PayPay」とクレジットカード「PayPayカード」での決済時、電子マネー「PayPayポイント」で還元する付与率を引きあげて、通常の1%還元を含め合計5%還元とする。

 一方でソフトバンクの携帯電話契約者向けに毎週日曜日に実施していた10%還元キャンペーン「ソフトバンクスマホユーザーなら毎週日曜日は+10%」、同じく毎週日曜日にソフトバンクユーザー以外の顧客がPayPayやPayPayカードで決済した場合に5%を還元する「「ソフトバンクスマホユーザーじゃなくても!毎週日曜日は+5%」は廃止する。廃止後もヤフーの有料会員「ヤフープレミアム会員」の資格を持つソフトバンクユーザーは、特定条件をクリアしたユーザーの還元率を高める「PayPayステップ」による還元率アップなどが適用され、「PayPay」や「PayPayカード」での決済であれば曜日に関わらず7%還元となるが、ソフトバンクユーザーの最大還元率は低下することになる。

 なお、ソフトバンクユーザーには特典として「ヤフーショッピング」での買い物時に「PayPay」で決済した際に、「PayPayポイント」を10%還元する「スーパーPayPayクーポン」を毎月提供するとしているが、使用できるのは月に1回でポイントの付与上限は1回500ポイントとなるという。

 ポイントの還元率見直しでソフトバンクユーザーら特定層を優遇した販促策から、広い層に還元する形とすることで新規の利用者や「PayPay」および「PayPayカード」の利用者の獲得を図る狙いのようだ。また、日曜日限定で高い還元率としていた施策をやめることで、日曜日に集中していた注文を分散、出店者や配送・物流業務の負担を軽減させる狙いもあるようだ。

 
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