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イケア・ジャパン 今年度は「収納」に焦点、日本特有の住宅事情に対応へ

2023年 2月 2日 11:00

 イケア・ジャパンは1月26日、都内の「IKEA渋谷」店で記者説明会を開催し、日本特有の住宅事情の課題に対応した商品などを紹介した。今年度は収納にフォーカスし、機能性や省スペース性などで訴求した新商品の販売を強化している。

 同社が取りまとめたレポートによると、日本人が家に対してストレスを感じる一番の理由として、「置き場所の定まっていないものがたくさんありすぎる」ことがあったという。限られたスペース内での生活となっていることから、物が多くて収納場所がないことが大きな不満につながっていると説明。

 そうした背景から「物に居場所」をテーマに、収納や整理整頓の課題を解決できる商品を展開する。今年度の注目商品としては、まず、定番商品の「BILLY ビリー本棚」について、引き出し付きの新商品(9999円)を販売。同商品は床の上をスムーズに転がるキャスター付きとなっており、本棚の最下段に目隠し収納機能を搭載。普段はあまり使わない家内の物を一カ所にしまい込むことが可能となり、見せる収納としても機能するという。

 また、「MYRHEDEN (ミールヘーデン)メモボード クリップ付き」(写真=1799円)は、壁掛けのボードで、クリップなどが付属。それぞれのクリップやフックにはカギなどの小物をはじめ写真も掲示することができる。同社によると日本人特有の自分らしさを表現する方法として、小さなスペースやアイテムを活用する傾向があることから、趣味や”推し”の写真・グッズを集められるお気に入り場所として訴求していくとした。

大型商品も展示しEC送客

 なお、当日は店舗内覧会も実施。都市型の小型店舗である同店舗においては、各階でコンセプトを持ったコーディネートで揃えた部屋をそれぞれ展示している。部屋内には同店には在庫を置いていない大型家具なども展示しているが、それらは商品に添付したQRコードからEC送客などを行っている。

 現状、その場ですぐにECで注文する場合と、後日の購入を検討する場合との割合は半々程度のもよう。ショールーミング機能も意識した内容で展開しているようだ。

 なお、展示内容については店舗のある地域や来店客層に沿ったテーマのものもあり、同店舗の場合はビジネス顧客向けを踏まえた内容がある一方、近隣の原宿店舗については10代の来店客も多いことから、子供部屋やティーンエイジャーの一人暮らしを意識した内容のものがあるとした。

 
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