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やずや 大学と包括協定、食習慣の影響で共同研究

2023年 7月13日 12:00

 やずやは7月6日、福岡女子大学と包括連携協定を締結した。共同で健康に役立つ研究や情報発信を行っていく(写真=やずやの矢頭徹社長(右)と福岡女子大学の向井剛学長)。

 福岡女子大学は、食・健康学科があり、栄養を専門分野とする研究者らが多く在籍する。大学のある福岡市東区の照葉地区は、やずやが街づくりに参画するアイランドシティがある。また、子供を育てる30~40代の若年層の家庭が多いエリアでもある。やずやは、協力の得やすさなど研究に適した立地を活かし、地区の病院や学校、スポーツチームの協力を得つつ、食や栄養の観点から健康に役立つ情報を発信する。

 第一弾として、地元の男子プロバスケットボールチーム、ライジングゼファーフクオカのユースチーム向けに、バランスのとれた食事や睡眠環境の良化に関する情報提供を始めている。食事のタイミングや栄養バランスなど食習慣が選手の成長過程にどのような影響を与えるかをテーマに共同研究を進める。今後、地域住民の健康増進に向けた研究も視野に入れる。

 調印後の会見でやずやの矢頭徹社長は、「この街から発信する情報が多くの人の将来の健康につながれば」と話した。福岡女子大学の向井剛学長は、「古くから健康によいと思われるものは多く存在する。これをエビデンスをもって紹介できるのがアカデミアの得意とするところ。やずやの知恵・知見と、大学が持つ科学的な分析に関する知見を合わせることで、万人が納得できる研究成果が得られると思う」と期待を述べた。

 やずやは2007年、「やずや食と健康研究所」(理事長=やずや・矢頭徹社長)を設立。食材や食習慣と健康の関わり、伝統的な食文化の調査や研究、研究助成を行っている。これまで若手研究者を中心に100人以上の助成支援を行ってきた。

 大学のある東区は20年、やずやが不動産サービス大手のジョーンズラングラサールと共同で、アイランドシティにホテルや商業施設を含む複合型施設「アイランド・アイ」を開業、運営している。立地を活かし、研究を進める。やずやが包括連携協定を結ぶのは初めて。
 
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