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パルシステム東京 EVトラックを導入、宅配現場での運用効率検証

2023年 7月20日 12:00

 生活協同組合パルシステム東京は7月13日、EVトラックを本格導入した。温室効果ガス排出量削減目標達成に向けた取り組みの一環。まずは1台を導入し、電気使用量やコスト、運用効率などを踏まえて配送現場における活用の可能性を検証していく。
 










 導入したのは「日野デュトロZEV」(=写真)。配送センター「パルシステム東京昭島センター」で導入し、個人向け宅配を行う。1台あたり1日約50件の配達ができる見込みで、ガソリン車と比べて配送可能件数は下回る。2050年に実質的なCO2排出ゼロの目標達成に向けた取り組みの一環で、トラック燃料の切り替えをすすめる。

 グループでEVトラックの本格導入は初めて。EV車両はこれまでに営業用軽自動車で導入していたほか、実験を目的にパルシステム神奈川が運用していた。パルシステム東京では耐久性や性能、運用コストなどを検証した上で、車両数の拡大を検討していく。

 フル充電時間は13時間。車両が低く乗り降りがしやすいほか、ハンドルが軽く女性でも運転が可能という。起動後の音が静かで、住宅街や狭い道路で騒音のクレームを気にすることなく走行ができるとした。

 なお、パルシステム東京昭島センターは太陽光パネルを搭載し、センターの電力の15%をカバーするほか、グループの電力事業会社からの電力供給を受けている。センターで充電するEVトラックは環境負荷をかけずに運用できるという。

 7月13日に実施した出発式に登壇したパルシステムグループで配送センターの運用を手掛けるパルラインの太田賜嗣夫社長は「個人向け宅配の現場でEV車両の運用はハードルが高かった。環境負荷をかけない持続可能な事業の在り方を目指し、組合員に対して社会的責任を果たしていく」とした。

 
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