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タイ産マンゴスチンの輸入緩和、オイシックス・ラ・大地が国内初販売

2023年 8月31日 12:00

 タイ産マンゴスチンの輸入規制が8月7日に緩和された。基準をクリアした生産園地のものであれば、蒸熱処理をしていなくても輸入販売できるようになる。よりフレッシュな状態での販売が可能になるとして今後、流通量が拡大しそうだ。オイシックス・ラ・大地は同月24日から、他の国内事業者に先駆けてタイ産マンゴスチンの販売を開始している。

 






 農林水産省は8月7日に告示し、タイ産マンゴスチンの輸入規制を緩和した。病害虫防除などの管理を行う指定生産園地で生産した生果実について、指定梱包施設で傷のないものを選び梱包したものであれば輸入できるようになった。

 これまで、タイ産マンゴスチンは、柑橘類の生果実に被害を及ぼす害虫への対策として蒸熱処理を行うことが輸入条件となっていた。このため、蒸熱処理によって変色や劣化、食味が変わることがあるとされていた。輸入規制緩和により、消費者はマンゴスチンの甘さや酸味、ジューシーな食感をそのまま味わうことができる。 

 輸入規制の緩和を受けてオイシックス・ラ・大地は生マンゴスチンの取り扱いを開始した。国内輸入の初荷ロットを仕入れ、日本で初めて蒸熱処理をしていないフレッシュなマンゴスチンを販売した。

 マンゴスチンは宅配事業「オイシックス」内の特集「世界のグルメ」内で、3~4玉(230グラム)を税込価格961円で販売。9月以降は2個規格で販売し、購入のハードルを下げる。10月中旬まで継続的に販売する計画で、毎週500キログラムから1トン程度を目標に取り扱っていく。

 販売に先駆けて8月21日、タイ大使館の商務公使らが同社を表敬訪問。商務公使は「オイシックス・ラ・大地は、マンゴスチンの産地を直接見に行くところまでやってくれた。以前取り扱いのあったタイ産マンゴーの販売が好調だったこともあり、初販売をお願いした。長期的に取引を行い、日本への輸出を増やしたい」とあいさつした。

 
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