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ベルーナ 店舗出店で知名度増へ、ECモールの期間限定店、働く女性に訴求

2023年11月 9日 12:00

 ベルーナは11月3日~16日、ファッションECモール「RyuRyumall(リュリュモール)」のポップアップストアを、東京・有楽町の商業施設「有楽町マルイ」4階に開設している。

 リュリュモールは、同社のファッションブランド「ジーラ」「ラナン」などのほか、他社ブランドも出店するファッションECモールで、昨年5月にはオフィスでのファッションに特化した衣料品などを販売するオフィスファッションサイトへと刷新した。

 同社では、以前より基幹ブランド「ベルーナ」のアパレル店舗を展開しているが、こうしたポップアップストアを出すのは初の試み。同社EC事業本部第2EC事業部の北舛雄一課長代理は「リュリュモールの認知度はまだまだ低いので、働く女性にサイトの存在を知ってもらう必要がある。そのためにも、丸の内や銀座に近い有楽町にポップアップストアを出したいと考えていた」と出店の狙いを説明する。秋冬商戦が始まる9月の出店を計画していたが、準備の都合などからこの時期になったという。

 展示している商品は300~400SKU。このうち半分程度が「ジーラ」「ラナン」「アロッタ」など自社ブランドのアイテムだ。他にも、アンテロープの「アンドミー」やフューティアインターナショナルの「フューティアランド」といったブランドの商品を並べた。ファッション店舗が多い有楽町に出店することで、ターゲット層となる30~40代女性に対するリュリュモールの認知向上を狙う。

 来店客のほとんどは、リュリュモールの存在を知らないという。そのため「99%が新規顧客になるという点が大きい。また、価格の安さと品質の高さに驚く顧客が多いので、当社のアイテムを大いにアピールできているのではないか」(北舛課長代理)。こうした顧客にリュリュモールへ来訪してもらうため、商品には全てQRコードを記したカードを付与。また、店内には「LINE公式アカウント」の「友だち登録」を促すカードも置いている。

 北舛課長代理は「売り上げだけではなく、LINEの”友だち登録”をできる限り増やすことを目標にしたい」と話す。今後は今回の成果を踏まえ、春夏や秋冬など商戦のスタート時にポップアップストアを出店していきたい考えだ。また、東京だけではなく、関西や名古屋への出店も視野に入れる。

 最近のリュリュモールについては「オフィスカジュアルや通勤服などの売り上げが伸びてきている。モールのコンセプトを絞ったことで特徴が生まれ、SNSでもメッセージ性を持った発信ができるようになった点が大きい」(同)という。出店しているブランドからも、「ゾゾタウン」や「楽天市場」とは売れ筋が違う点が評価されており、リュリュモール向けのオリジナル商品を投入するブランドも出てきていることから、こうした流れを加速したい考えだ。
 
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