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サブスク振興会「サブスク大賞2023」 「猫用トイレ」がグランプリ、応募企業150社から選出

2023年12月14日 12:00

 日本サブスクリプションビジネス振興会は12月6日、優れたサブスクサービスを表彰する「日本サブスクリプションビジネス大賞2023」の表彰式を都内で開催し、グランプリにはトレッタキャッツのカメラ付きIoTスマートねこトイレ「Toletta(トレッタ)」を選出した。

 開催5回目の今年は過去最多の150社が応募した。サブスクのビジネスモデルが社会に広く浸透し、大手企業やミドル期のスタートアップ企業の参入も増加しサービス分野が拡大。ペット関連やアート、ファッションなど、利便性のみならず、消費者の生活を根本から変革する可能性を秘めたサービスが増えたという。

 グランプリの「トレッタ」は、カメラとセンサーを内蔵した猫用のトイレで、連動する専用のスマートフォンアプリで猫の健康管理ができるサービス。猫がトイレに入ると重量センサーが感知し、6つの健康指標を自動で計測するほか、獣医師と共同開発したAIが毎日の体調をチェックする。アプリ利用料は月額税込1480円(トイレ本体は別料金)。

 トレッタキャッツの担当者は、「受賞は想定外で非常に驚いている。数年前に販売方法をサブスクに変更したことで売上が拡大した。今後は猫用トイレのサイズ展開を増やして様々な種類やサイズの猫に対応し、輸出にも挑戦したい」と受賞の喜びを述べた。

 サブスク振興会の美園直人会長は「ペット関連市場が拡大する中、テクノロジーを駆使して猫のヘルスケアを提供するというサービスはニーズが高く、今後は社会に必要不可欠なサービスに成長するのではないか」と選出理由を述べた。

 シルバー賞はICHIGOが提供する海外向けおやつBOX「SAKURACO」、ブロンズ賞はベンナーズが運営する未利用の国産天然魚を販売する「フィシュル」が受賞した。このほか、テモナ賞はふく衛門の魚専門ミールキット「サカナDIY」、サブスク振興会特別賞は横河レンタ・リースの企業向けPCレンタルサービス「Cotoka for PC」、特別賞は大丸松坂屋百貨店のファッションレンタルサービス「AnotherADdress」など8サービスが受賞した。

 サブスク大賞はサブスクビジネスの活性化を目指して2019年から開催。「お得」「悩み解決」「便利」「新規性」「成長性」と、昨年追加された「安全性」の6項目について審査がなされた。

 
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