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ファンケル  顧客管理システム刷新、情報活用の高度化図る

2011年 8月10日 17:47

 ファンケルは8月に入り、顧客管理システムの大幅な刷新を行った。個々の顧客を軸としたデータ管理の実施により、顧客の行動分析能力を高め、情報活用の高度化を図ることが目的。昨年来取り組むチャネル・シームレス化の一環として実施したもので、来春に控えるリブランディングに併せ、新たな管理指標を導入した運用を目指していく。

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 導入したのは、日本オラクルが提供する顧客データベースの統合・蓄積を目的としたハードウェア「オラクル・エクサデータ(OE)」と、顧客情報分析を行うアプリケーション「オラクル・ビジネス・インテリジェンス(OBI)」、顧客へのダイレクトメールの配信など実際の行動に結びつけるアプリケーション「シーベル・CRM(SC)」。
 
 日本オラクルによると、いずれも数年前から販売されており、「OE」はファーストリテイリング、「OBI」は資生堂、「SC」はネスレなど個別に実績はあるが、分析とアクションを担う2つのアプリケーションを併せて導入するケースは初めてという。
 
 ファンケルでは、「今回のシステム導入は第1ステップ。今後システム運用を含め、最終的に『次期顧客管理システム』の構築を目指す」としており、今後も顧客データ管理に伴うソフトウェアの導入を行う予定。
 
 ファンケルが目指す次期顧客管理システムとは、個々の顧客のニーズに即した的確なサービス提供の基盤となるもの。通販(カタログ)や店販、ネットなどチャネル別に管理されていた顧客情報のシームレス化を進めることで、顧客行動分析の最適化と効果的なマーケティングと販売活動を展開、投資対効果の向上に役立てていく。
 
 従来は、チャネル別の顧客情報管理を行っており、個々の顧客を軸にした分析や情報の把握が困難だった。分析速度が従来比2分の1以下に抑えられているケースもあるという。

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