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スタートトゥデイ、物流拠点を7割増床、過去最大の拡張も、もう一段を準備へ

2011年12月 1日 09:29

スタートトゥデイ(本社・千葉市美浜区、前澤友作社長)はこのほど、千葉県習志野市に構える物流拠点を7割程度増床した。例年、12月末から年始にかけて通販サイト「ゾゾタウン」で実施する大型セールの物量拡大に対応するとともに、中長期的な商品取扱量の伸びに備える。

同社は、物流施設開発のプロロジスが所有する物流センター(プロロジスパーク習志野III)の4階と5階、合計約2万平方メートルを「ゾゾベース」として利用しているが、1~3階の各フロアの半分(合計約1万3000平方メートル)を新たに確保した。

 これまでも、約半年ごとに物流拠点の移転や増床を実施してきたが、会社の成長スピードからするとギリギリの規模での拡張だった。今回は、「中長期的な成長をにらんだもので、床面積では過去最大の増床」(大蔵峰樹取締役フルフィルメント本部担当)に着手。従来の約1・8倍の商品が保管できるようになった。

 ただ、スタートトゥデイでは取り扱うファッションブランドの拡大や、1ブランド当たりの商品型数・奥行きの広がりに加えて、メーカーECの受託事業も順調に拡大。商品取扱量は前期(2011年3月期)の571億円に対し、今期は840億円を見込んでおり、さらなる物量の増加に対応してもう一段の増床も視野にある。

 実際、震災直後に予約販売したチャリティーTシャツは17万枚以上を売り、当該商品の出荷業務では一部を外部委託するなど、事業計画を上回る事態には万全とは言えない状況のようだ。
 次のステップでは6600平方メートル~1万5000平方メートルの増床を計画。商品取扱高ベースで3000億円程度まで対応できる体制を整備する方針で、近隣での拠点確保を進める。

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